協力隊員は活動する上で、
必ずカウンターパート(CP)というパートナーがつくことになっています。

基本的には、このCPに技術移転をして
そのCPが周りにその技術を広めて行くっていうのが理想図。

でもやっぱり、なかなかそんなにうまく行くもんじゃありません。


私のCPは、牡蠣養殖グループのリーダーで市役所の助役なんですが、
私の活動に一切興味が無く、むしろ牡蠣の仕事には首を突っ込んで欲しくない
というような感じでした。

自分の良いようにできなくなるから。

今までは、彼の好きなようになんでもやってきていて
彼は自分の利益ばかりを考えていたわけです。

そんな彼がCPなので、私は養殖の仕事に連れて行って欲しいと頼んでも連れて行ってもらえず
何かおかしな点を問いただそうとすれば、こちらが閉口するまで言い訳ばかりされ
牡蠣に限らず仕事の話をしようとすれば無視されていました。

でもそんな状況にも慣れたし、自分の活動は自分で切り開いていくものだと思ってたし
もういちいち気にしていませんでした。


そんな中、少し前ですが市役所の雰囲気が変わりました。(前にも書きましたが)
アメリカへ亡命している市長が一瞬帰国した時に、人員配置を少し変えたんです。
市長代理が変わって、首都から1人、新しい会計係が来るようになりました。

この会計係の彼は、とても明るいおじちゃんで、仕事もすごくできそうな雰囲気。

その彼と、この前一緒に首都へ上がるためバスに乗っていた時。
私の仕事の話や経験について話すと、すごく興味を持ってくれて
「それが今のメアンゲラの市役所に必要なんだよ。その講習をして欲しい。」
って言ってくれました。

それは、市役所のプロジェクトの立て方について。
赴任して少ししたころ、それに疑問を持った私は、
一度CPにその講習会をしたいと申し出たことがありました。

でもその時は、全く相手にされず、むしろ
「え、何言ってるの?さおりが俺に何か教えるの?」
って反応をされて、結局何も実現できなかった。

だから今回、彼がそう言ってくれたのは、
同僚や島民に相談相手が誰もいない私にとって
初めての、活動の理解者でした。

エルサルに来て10カ月以上経ってましたが、
自分から押せ押せの活動をするしかない私は、
初めて「人が自分の活動に共感してくれた」のが嬉しくて
ほんとに泣きそうになりました。
超涙目っガチャピン


市役所の他の同僚と仲良くなれたのも明るいキャラの彼のお陰。


そして今日仕事のあと、彼ともう1人の同僚が言ってくれたことば。


『さおりがここに来てくれた意味をちゃんと理解してくれてる人は少ないけど、
僕たちは理解してるからね。
CPは特に問題があるけど、僕たちがちゃんとさおりをサポートするから大丈夫だよ』
(CPはちょっと市役所的にもトラブルがあってて大変なのです。)

今まで1年、島でいっっつも感じてた
「1人で立ってる感」が
少し楽になった気がしました。

気をずっと張っていたから、実際そんなに辛いと感じたことはなかったけど、
少し気をゆるめて振り返ると、やっぱちょっときつかったかも。

けどこれからは、なんかあったら相談していいのかなって思えて
すごく嬉しかったです。


彼らと、あと2人の女性の同僚。
私にとって、すごく大切な存在になりそうですぽかぽか



・・・なんだか、今日のブログは感情が入ってるので
うまく文章がまとなってませんがガクリ
あしからずーぼー