昨日の雪の影響がまだまだ残る今日は東京都の都知事選ですね。
小国に匹敵する規模の行政を担う東京都の知事さんに果たして誰が選ばれるのか…。
さて、選挙と言うと、この様な知事さんや市長さん、議員さんを選ぶ選挙が一般的ですよね。
でも、我々にとってもっと身近で、頻繁に行う選挙があります。
それは買い物です。
どこの店で、どこの会社の製品やサービスを買うのかは、お金という投票用紙を使った選挙と言えます。
大学の時、この考え方に出会ってから買い物の価値観が大きく変化しました。
物やサービスの裏側にも出来る限り目を向けようと思いましたし、どの様な人が関わっているかも重要視するようになりました。同時に、これからのウメナ寝具の在り方にとっても重要なポイントだとも考えています。
どうして急にこんな話をするかと言いますと、
先日、仕事で東京に行った際に、時間を作ってあるお店(会社)に行って来ました。
そのお店は「MOTHERHOUSE(マザーハウス)」と言います。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる。」という理念のもとにデザイナー山口絵理子さんが、2006年に当時24歳で起業されました。
バングラデシュ産のジュートやレザーを使ったバッグ、ネパール産のシルク、カシミヤ、ウールを使ったストールなどを作り、ブランド品として日本と台湾を中心に販売しています。
もともとその地域にはものづくりの技術があります。最大の問題は劣悪な労働環境でした。MOTHERHOUSEは途上国トップクラスの労働環境を擁して技術を持つ現地の方々を雇い、質の良い製品を世に送り出しつつ生産者の生活もしっかり守っているのです。
先ほどその様な物の背景に目を向けるとは言いましたが、やはりその前の段階で、背景は抜きにしてひとつの物としての質を評価したいとも思います。
そんな事で、厚かましくも実物の品質を見ることを一番の目的に訪れたのです。
多くの方に支持を受けている由縁でしょう。現在、MOTHERHOUSEは東京、神奈川、大阪、福岡、そして台湾にも店舗を構えます。今回、私が訪れたのは東京都台東区にある本店です。
メンズバッグも扱っていますが、恐らく男性が1人でお店に来るのは珍しいのでしょうね。店員さんに少し不思議に思われた気がします。あっ、嫌な感じを受けたわけじゃないので勘違いしないで下さいね。自然な接客に好感が持てましたのでね。
さて、物の品質についてですが、私の見る限りでは品質に問題は無いと思いました。もちろん、その道のプロが見たらどうか分かりませんが。私にとっては充分に価値があると思いました。
皮製品ならではの経年変化を愉しみながら、永く愛せる品々だと思います。良い出会いを頂きました。
MOTHERHOUSEのことは購読している月刊誌「COURRiER Japon(クーリエジャポン)」に山口さんがコラムを掲載していて、それがキッカケで知ることが出来ました。TBS系のテレビ番組「情熱大陸」にも取り上げられたみたいですね。
事業内容に魅かれただけじゃなく、実はこういう社会起業家と呼ばれる人には勝手に親近感を持っています。
私は世間的には家業を継ぐというカタチではありますが、気持ちの上では「眠る事が当たり前の社会をつくる。」という理念に起った「起業」だと思っています。だから同じ起業家さんの活躍は何より励みになるんですよね。
買い物は選挙だという最初の話に戻りますが、同じお金を使うならこの様な人、この様な会社に使いたいと考えています。
そして、当然ながらウメナ寝具が社会からそう思われるお店(会社)であり、自分を含めてそういう人間を育てていこうと考えています。
ちなみに、手ぶらで帰ったわけじゃありませんよ。
欲しいと思ったバッグはちょっと予算オーバーだったのでお金を貯めるとして、今回はこの名刺入れを買わせて頂きました。5,250円(税込)です。
裏地はインドの伝統衣装サリーに使われる生地だそうです。
実はサシェ(香り袋)が入るボリュームのある大きめの名刺入れを探していたんですよね。
これはサシェです。このサシェについても後日、BLOGで触れる予定です。
ポケットが2つ。マチがしっかり取られているので、サシェを入れても十分に名刺が収納出来ます。
名刺に香りをプラスしたいとずっと考えていたんですよね。
山口絵理子さんやMOTHERHOUSEについて詳しくは下記の公式Webサイトをご覧ください。
http://www.mother-house.jp/
また、山口さんは本も何冊が出されています。
「裸でも生きる」は、私も今度読んでみようと思ってます。
さて、この東京日記ですが、続きます。
次回は「操体法」編です。
by sleepdesigner:圭
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