インド宇宙研究機関(ISRO)は現地時間2月25日18時01分(UTC協定世界標準時同日12時31分、日本時間21時31分)、インドとフランスの共同の地球観測衛星「SARAL」など7基の技術試験衛星を載せたPSLVロケット(PSLV-CA20)を、サティッシュ・ダワン宇宙センター(SDSC)から打ち上げた。
(日本とインドとの時差は3時間30分)

$SatelliteAsiaのコラム-インドPSLV打ち上げ

インド国営テレビ DD Nationalが中継。
$SatelliteAsiaのコラム-DD National


打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約18分後に「SARAL」「Sapphire」「NEOSSAT」「UniBRITE」「TUGsat 1」「STRaND 1」「AAUSAT 3」の7基の小型衛星をそれぞれ所定のSSO軌道に投入し、打ち上げが成功した。


SatelliteAsiaのコラム-インドSARAL

「SARAL」はインドのインド宇宙研究機関(ISRO)とフランス国立宇宙研究センター(CNES)が共同で製造した海洋高度測定衛星で、Ka波帯の信号周波数を使って、全球の氷、雨、沿岸帯、大陸(森など)と海洋波高のより高精度な観察を目指している。

重量346kg、設計寿命3年で高度800kmの太陽同期軌道で運用される。








他に、カナダの宇宙空間監視衛星「Sapphire」、カナダの宇宙天文衛星「NEOSsat」、オーストリアとカナダの天文学技術試験衛星「UniBRITE」、英国のマイクロ衛星「STRaND 1」、デンマークのマイクロ試験衛星「AAU-Cubesat」オーストリアとカナダのマイクロ天文技術衛星「TUGsat 1 (BRITE-Austria, CanX 3B)」など計7基の衛星が打ち上げられた。

総重量は約410kg。
インドのロケットPSLVには3タイプあり、今回のPSLV-CAは大型の補助ロケットを持たない最も小型の打ち上げ用ロケット。
静止軌道打ち上げ用には、補助ロケットブースターを4基以上持ったPSLV-XLが主役になっている。