涼宮ハルヒ #5「涼宮ハルヒの憂鬱lll」 | 雲のたまご

涼宮ハルヒ #5「涼宮ハルヒの憂鬱lll」

前回に引き続き、原作ファンの人はこの感想は読まないほうが良いかと思われます。



何だか乾いた笑いが零れてきそうでした。正直言ってちょっとひきました。ぅわー、セカイ系ってこんなスゴイんだぁ…って感じ。良い勉強になりましたホント。参った。とまあ、それは話の筋に対してのことなので、原作の感想ということになりますが。何が言いたいかというと、よくまあこんな内容(失礼だよアンタ)の話をこれだけ面白く見せてますね、ということです。
演出面では(坂本一也さんという方ですか)、宇宙人長門有希の小難しそうだが実質はそれほどでもな長台詞(易しい事を難しく説くよりも、難しいことを易しく説明する方が難しい。)の部分では、飽きさせないように文字で省いたりアングルが変わったり魚眼になったり、気を遣ってくださって悪いですねぇという気分になるほどです。

で、彼ら一人ひとりの説明を纏めると、まず長門有希によっては涼宮ハルヒが地球に多大な影響を及ぼすアンビリーバブル存在で、主人公キョンはその彼女にとってのキーパースンだということが説明されるわけですね。
そして次、未来人のみくる嬢においては、「知っておいて欲しい」と言いながら一定の部分のみで、そこまで話すんなら他も話せや何が禁則事項だふざけんじゃねえ的な漠然とした説明をされるわけですね。しかもキョン君にラブビーム炸裂で、もー勘弁してほしいねって感じ(本当に申し訳ありません、もう書きません)で、これ要するにキョンに出会うという事実を固定させるため、無意識に涼宮ハルヒが過去に戻れないよう操作したってことなんじゃないんですかね、外れてるかもしれないけど。3年前ってのは前に二人が出会った時なんでしょうね。それからアニメーションで例を出すのはやはり、この話がおたく向けだからなのでしょうね。少なくとも、の後は「この時間平面では…」なのかな。
ラストは超能力者の古泉とかいう胡散臭(略)による説明ですが、これには流石に失笑しそうでした。だって夢って、正気ですか…と。どっと疲れがでたような。

ここまで否定的なことばっかり書きましたが、楽しんで観てはいます。色々と事実が明らかになったことにより視聴者は否がおうにも、以前にも増して涼宮ハルヒという少女の一挙手一投足にハラハラさせられることになるわけで、そういう視点の物語というのも一種面白いのは確かです。何しろヒロインのご機嫌に世界の存亡がかかってるなんて一寸無いですからね。(随分安くなっちまったなぁ、世界。@主人公)そして愉快なほど解りやすいんだもん、彼女の態度が。(こういうのツンデレって言うのですか?私にはデレデレに見える。むしろツンデレは主人公の方。)二度のストローずずーとか、ぶすったれ具合も結構可愛いじゃないすか。
まあ、お互いに運命の恋人ってことで、良いんじゃないですか。面白いですよ。(投げやりすぎだろ)
スタッフロールでフォントが大きいのはその強調ですか?(皮肉だったら良いのに)

あと演出なんですが、前述したカメラアングル等は良かったですが、街中に出たときに五人の異質さを際立たせ、群集から浮いて見えるようなメタ性があったら良かったのになあ…と思いました。初回の時のような気持ち悪さがもう一度観たかったです。
いつも通り何言ってるのか分からない感想ですが、おしまい。