うちの近所にリラクゼーションルームが開店。
細かい部位に分けてマッサージしてもらえるみたいで、時間も20分前後から。
値段は部位や時間でバラツキはあるものの、2000円前後かな?
手だけとか足裏だけとかいろんなコースがあるみたい。
ちょっと興味あるなぁ。
月一くらい、自分へのご褒美ってことで受けてみたいな。



ってことで、今日はこちらの感想を。



オズと秘密の愛 四 シアン編

ボイスは高橋直純さん



ではでは、いつものように、ネタばれは好きじゃないのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。

























今まで、リーフレット内に書かれているショートストーリーと裏面のあらすじだけ軽く目を通してから本編を聞くってことにしてました。
オズの世界は複雑で、まるっきり白紙の状態よりはおぼろげでも形が見えていた方が分かりいいので。
ところが、今回は取り込み&転送した時間が遅くなってしまったってこともあり、まるっきり白紙の状態で聞き始めることに。

さあ、今までと同じように、見知らぬ場所にいる『わたし』。
手には鍵を持ち、ポケットの中にも鍵がある。
全部で3つの鍵。
そして、どうしてもこの扉の先へと行かなければならないと思うドアには鍵穴が6つ。

歩き続けて、ふと気がつくと・・・・・・ここは、墓場?

うっかり、空っぽの墓穴に落ちてしまい・・・
そこへ土が降ってくる。
誰かが穴を埋めようとしてる。
このままじゃ、生き埋めにされちゃう!

こんな感じで、最悪な出会い。

なんだろう。
ある意味、運命的な出会いなんだけど、素晴らしく良い出会いじゃなくて、どっちかというと変な出会いってのがポイントなのかな。
(これは本の内容と相まって、明日以降にちょっと書いていこうかな)

それから、今回の感想は作品の流れとは全く関わりなく書いてます。
あらすじ的なものは一切書いてませんので、あらかじめご了承ください。



シアンの仕事は墓守。
なので街外れに住んでいる。
さらに、どうやら嫌われ者みたい。
少なくても好かれているわけではないみたい。



聞き進めてすぐ、『私はシアンのこと好きじゃない』っていう感覚に包まれた。
さらに聞き進めていくうちに、その理由が分かった。
これは『同族嫌悪』という感覚だ。

今は抜け出しているし、シアンほど酷かったわけでもない。
けれど、シアンの思考、そして感覚は・・・よく分かるものだった。

自分が犯してしまった罪がずっと心の奥底にある。
どうあがいても忘れることなんかできない。
消しさることができない事実。
この冷たく重い石に耐えるには・・・・
一番簡単な方法は、自己正当化。
『私は悪くない』
『だって、あの時、こうされたから・・・だから私は・・・』

事の大小はあるけれど、シアンの心の闇もこれと同じ。
私と同じ。
シアンの場合は、病弱な兄に栄養をという一念から盗んでしまった卵が原因になって両親が死んだという、事実。
自分の犯した罪で、思いもよらない事態へと進んでしまったという、事実。

孤児院時代の『わたし』の言葉が一番いけない。
『あなたは悪くない』
罪の大きさに深さに、周りと距離を取っているシアンを受け入れようと、慰めようと、楽にさせてあげようというつもりでかけた言葉。

『あなたは悪くない』

でも、違うよね。
悪いのはシアン。
間違ったことをしたのはシアン。
悪いことをしたのだという事実を捻じ曲げちゃいけない。

悪いことをしてしまって、それが原因の決して忘れられない、忘れちゃいけない記憶ができてしまったけれど、だからこそ、もう二度と同じ過ちを繰り返さないように、自分で受け止めなくちゃいけないんだと思う。

過去の罪を犯した自分を受け入れて、許す。

これは誰かのせいにしたり、自己正当化したりしているうちはできない。
『あの時、こうしていれば…』
そんなことを思っても、もう過去は変えられないのだから。

どんな理由があったにしても、行動したのは自分。
他にも選択肢はあったのに、その選択したのは自分。

犯した罪、その時の気持ち、その後の気持ち。
それら全て丸ごと、『忘れる』のではなく、『受け入れ』て、自分の中に『置いておく』。

自己正当化することなく受け止めるというのが、自分を許すことなんだと思う。

シアン的な思考を持ち合わせている私にとって、これはけっこう難しいことだった。
つい、自己正当化しちゃうもの。
今では、自己正当化での思考の組み立てが始まると、危険アラームが鳴るようになって、思考の再構築ってのができるようになってきたけれど。


『(これだけ苦しんだのだから)もう許されていいのかな』

これはまだ自己正当化の範疇。
過去のことを不問に付すという意味合いでの許すでは意味がない。
事実を事実として受け止め、それをこれから先に生かす。
それができて初めて『許された』となるのではないかな。


シアンは他人のことを信用できずにいる。
もともとの性格っていうこともあるだろうけど、育った環境っていうのが大きく関わる事柄かなと思う。

無償の愛
無条件の愛

始めは親から受けるもの。
大人になってからはパートナーから。

悪いことをしたら叱ってくれる。
でも、だからって手を離されるのではなくて、悪いことをしてしまったという事実ごと私を愛してくれる。
そういう愛を感じるから、自分で自分のことを大嫌いにならずに済んでる。
そして、自分も自分以外の人も信用していける。



難しいね。
とても難しい。

今年、自分に課せられた課題が次々と作品にシンクロしてくる。





『自分を許す』
というキーワード、感覚的に何となく分かったつもりになっていても、どうも手からこぼれていってしまう感じが付きまとっていたのだけど、この作品を聞くことで糸口が掴めた気がする。
あとは、扉を開くだけ。





人気ブログランキングへ

ブログランキングに参加中

奥が深いよねって人も

どんな内容何だか分からないよって人も


よかったら、ポチっとしてあげて下さいな