最近フィールしたインタビュー記事があったのですが。

近い事をここ何年か思っていたけれど、
良いタイミングなので、これからの俺の話…というか。
クロノグラフリリースまで一週間の今日、
FM802さんの公開収録で久しぶりに人前に立ちまして(O.A.は明日)、再始動感のあるこのタイミングで自分の為にもブログに残そうと思い、文章にします。
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クロノグラフ / Front Line
5/11リリース。



ええと、SKY-HIとして活動してもう10年くらい、
メジャーデビューからも2年半が経つ訳だけど、

メジャーデビューのタイミングからずっと、僕は「売れたい」
と明言してきたのです。

それはもっと言うと、
「拡げたい、拡がりたい、その価値が自分にあるとナチュラルに思うし、そうあり続けたいしもっともっとそうありたい。その価値のあるものを作り続けて手渡し続ける人間でありたい」
とかになるんだけど、

誤解を招く可能性も含めて、この「売れたい」ってワードが一番しっくりくるね。

でも、僕がメジャーデビューしたタイミングでは既に、何をもってして「売れる」というかは少しわかりづらい時代になっていた事は確かで。

CDを売るのが目的なら、
握手会や投票券、その他グッズやお話にハグ、

サービスや付加価値を強める事が普通になっていたね。今もなおその加速度は増してるとも思うけど。

もはや「◯◯枚買うと◯◯が!」
みたいなサービスが普通に行われててビックリするよね笑。

ん、誤解されないように言っておくけど、

それは、「CDを売る」という行為として正しいと思うし、
何より、売る人がいて、買う人がいて、両方が幸せならそんなに素晴らしい事は無いと思うから、
外野がどうこう言う事じゃないと思ってます。

「CDを売る」というのと「音楽を売る」というのは、出発点もゴールも違うけど、「どっちが優れてる、どっちかはダメ」って物でも無いから。

非難も擁護も、比較もする必要はないはずで。


でも、

僕は「売れたい」と明言している訳だから、

そういう風に出来ている数字とも、ちゃんと向き合いたかったし、勝負もしていたいんだね。

そして、僕はというと、

写真やハグみたいなサービスはちょっとしなさそうに思うけれど、

デジタルな関係が普通になってきた現代において、自分の作品を買ってくれた人に直接「ありがとう」といえる握手会は素敵だなぁと思ったので、

やりたいな、せっかくならそれを極力色んな土地で、と、

去年の秋くらいから今年の一月まで、約半年にわたって、

「全国各地に直接ありがとうを言いに行こうキャンペーン」
 
と銘打ってそういったイベントを行いました。

スタッフや各地のお店さんのおかげで全国各地でフリーライブが出来て、初めましてのお客さんがどんどん増えていく様は本当に嬉しかったし、改めて自信や地力のアップにつながったとも思います。

そしてライブのあと、
ずーっと応援してくれてた待っていてくれた人にも、初めましての人にも、

自分の音楽を受け取ってくれる人の目を見てお礼を言えるというのは、俺にとっても至福でした。

し、それが次のRound A Groundみたいなツアーをやろうというアイディアにも繋がってる気もするし、

曲を作る時に、リスナーやファンの皆の存在を強く認識出来る様になったのは、一音楽家として強みを手に入れたと思ってます。

本当に大事な半年でした。

そして…これからも、フリーライブでも各地のライブイベントにフェスでも、

音楽を届ける機会を頂けるのなら100%で飛んでくし、

Round A Groundみたいな試みは、どんなに俺が「売れた」って考え続けていきたいと思っている。

時代が変わって、状況が変わって、やる事も内容も変わって行くと思うんだけど、文字通り全部「地続き」で繋がってるんだと思う。し、そうでありたいと思う。


そしてその先で、
なにがあっても、
「絶対に日本中、世界中に届くことを諦めない」
「趣味じゃなくて、本気でやってる」

ということは誓えるので。

その為に、中身にも数字にもちゃんと向き合います。

数字なんて年々意味は無くなってってるんだよ。
だけど、だからこそ拘るんだよ。

傷つかない為に、自分のブランドに傷つけない為に「気にしないようにする」のは簡単だから。というか、それが正しいとも思うし、それも真摯に向き合う一つの形だとも思うけれど、


俺は…前にもブログでいったけど、

ライブ動員の何万人や、CDを買ってくれる何万人は、
それがこの先何十万、何百万、何千万、何億ってなったとしたって。
そのずっと昔の、何百人、何人、

その最初、たった「一人」その積み重ねで作られていく事を、今俺は強く認識している。



良いシングルを作って、最高のアルバムを作り込み、これ以上無いライブを作り上げる。




俺の音楽を聴いてくれる君の為に!


そこだけはブラさずに届け続けていくので何卒安心してください。


よろしく。


さぁ、次のフェーズに向かおう。


読んでくれてありがとう。

2016.5.4
-SKY-HI