ある日の夕方、その日はちょっとした時間の合間がありまして
職場からなるべく近いお店で。。。 と調べていたら非常に気になるお店を発見!
美味しくて、安くて、とかなり評判のお店だとの事
であれば行こう!というわけで、場所は本郷3丁目 2番出口から本郷通りへ
御茶ノ水方面に少し歩くと、右手側に曲がる道があります
そこに入るとすぐに見つかるお店です
「もつ焼き じんちゃん」
18時開店、大概はその前に並んでいる人がいて、開店を待つのがデフォルトと思って良さそうです
その日は少し並んで入ることが出来ましたが、始動は早目が良さそうです
因みに、当然ですが、並んでいる人に入店権利があります
その為、誰か先に並んでいてもらって、途中で合流などは基本タブー
ですから、その辺は店主が ビシッ と 「途中から並んだ人いませんか?」 とお断り
この辺とっても公平な感じで、まっとうな接客です
この日も、そんなやりとりを見まして、いやはやいい接客だ! と感服
ぞろぞろと、並んだ順にお店へ入るのですが、並びの早い人から奥へ座ります
店内は10席のカウンターのみ 決して広いお店ではありません
ですが、使い込まれたカウンター、吊るしメニューに昭和の風情が漂います
飾り気や、洒落っ気はない店内ですが、逆にその潔さがを渋みすら感じます
基本メニューはもつ焼きと刺身が少し、その他料理は少々です
着席すると程なくしておしぼりが配られ、オーダー表を渡されます
因みに串物は全て¥100円、他の料理も異様に安いのです いやぁ嬉しいばかり
その紙に頼みたいものを書いていきまして、順番に店主が回収して回ります
その後、飲み物を聞かれますので、そこで飲み物を頼みます
こちらでは、着席順 (早く並んだ順) に、オーダー権利と料理の提供が始まります
早い順番でないと食べられないのが、焼き物ではタンスジとハツモト
自分は最後の方でしたので、まんまと食べられる権利から漏れました。。。
最初に飲むものと言えば、やっぱりコレですね
「サッポロ ドラフト ¥500円」
スッキリだけど、大手メーカーの中では特に好きな方かも知れません
適度に苦味があったり、ちょっと感じるこっくりした感じ 最初の1杯ってやっぱり美味しい
続いて料理が出るのですが、店主独りで一挙入店のお客さん全てのオーダーをさばきます
なので、料理のカテゴリーで作る順番が決められています
そして、そのカテゴリーで早く頼んだ順に提供される、システマチックなオペレーション
という事で、まず最初に来るのは
「ガツ刺し」
刺身系は一番最初に来る料理になります 面白いのは串刺しでの提供スタイル
ガツは胃袋、脂分は殆どないのでサッパリとした味わいです
コリュコリュした食感と、中心のモニュりとする変化が楽しい部位
サッパリとした出汁酢なのかな、良い味のするお酢で頂きます
料理が出るのを待っている、ちょっとした間に1杯目は終わってしまったので
「サッポロラガービール 大瓶 ¥500円」
赤星 なんて言われる昔ながらのラガービール 適度な苦みが好み
大瓶と言うのがまた嬉しいところ、たっぷり飲めて感激!
因みに、飲み物はタイミングよく頼めばすぐ提供してくれます
次のお料理はコチラ
「もつ煮 ¥350円」
一般的なお店のホルモンなんて呼ばれる小腸メインではなく、沢山の部位が入っています
面白いのはハチノスやコブクロなどなど、煮込まれると何だか分からない物もあります
色んな部位の、色んな旨みが染み出した味噌ベースのスープが、堪らなく美味しいんです
いやいや、勿論もつ自体もとっても美味しいんですけどね 贅沢なもつ煮です
続きましては
「マカロニサラダ ¥200円」
普段はあまり頼むオーダーではありませんが、なんとなく目に入ったのでオーダー
マカロニをマヨネーズとたっぷりのペッパーと共に和えてあります
野菜は粗みじんの人参に胡瓜に玉葱、人参のコリコリ食感がナイスです
続いて、焼き物前、最後の料理
「大根酢 ¥100円」
先程のガツ刺しのお酢と同様、味の良い酢でスライス大根を頂きます
このちょっぴり乗った紅ショウガとの相性が抜群で、箸休めには堪らないおつまみ
これから始まる焼き物はもつ、脂分たっぷり目ですから、こういうサッパリ物があると助かります
さぁ、ここまで来ると、いよいよ店内もっくもくで焼き物開始です
じゃんじゃん煙る煙る、この脂の焼ける香りが食欲とワクワク感を掻き立てます!
焼き物は塩系から始まります また、味付けは店主に一任 じっと待ちましょう
「タン」
塩系一番手で登場はコリコリした食感と、噛むほどに滲み出る旨みが嬉しいコチラ
塩加減もバッチリで、大ぶりの一串にこれからの期待が高まります
そんなこんな美味しい物があるとついつい進んじゃうのが飲み物 という事で
「バイスサワー ¥350円」
コダマサワーという会社が作るサワーです (焼酎割用の炭酸飲料)
ネーミングが面白く、飲んだ事の無いコチラに興味津々 というわけで頼んでみました
飲んでみると、ほんのり甘く、さっぱりとした酸味と香りが特徴です
香りと酸味の主要な味わいは、梅と紫蘇で風味づけされたもの
これがなかなかどうして、飲んだ事の無い物でしたが美味しいんです
これもっと普及すればいいのになぁ 結構好きな人多そうな気がしますけどねぇ
なんて美味しいなぁ とやっていると続いての焼き物
「カシラ」
ムギュゥッとした噛み応えに、ジンワリと染み出る旨み
肉を食べる満足感を適度に持ちながら、この食感がまたいいのです
さぁさぁ、焼き物塩シリーズは続きます
「ハラミ」
実はこの前にハツも頼んでいたのですが、残念ながらパチリ忘れ。。。
とそれはさておき、こちらのハラミ、絶品です!
旨みがぎゅぅぅぅぅぅっとしてて、尚且つ噛み応えが良い!
肉食べてるなぁ、っていう実感をしっかり味わえる逸品
いやいや、ハツもとぉっても美味しかったんですけどね。。。
どんどん続きます
「ガツ」
焼ける香りが芳ばしく、皿の上でもその香りが良い調味料
なんとなく、 「 するめいか 」 に近い香りがするように思いました
食感は刺身とはうって変わってミノとハツを、あいのこにしたような楽しい食感
この香ばしさと食感は、塩味ならではの味わい 他ではなかなか頂けない気がします
とここまで来まして塩系は終了、続いてタレ物へ移行していきます
「レバー」
これまた絶品!!
レバー好きなら外せません いやむしろ絶対に頼むべきです
そうでないあまり得意でないという方も、これなら食べられるかも と言うぐらいに美味しい
ぷりゅっとした食感に、変な臭みの無い、レバー特有の旨みがたっぷり
これ食べたら体に良さそうだなぁ と食材の恵みに感謝したくなる逸品です
ここからは脂分しっかり目のもつ焼き真骨頂が続きます
とその前に。。。 あまりの美味しさに飲み物のペースが早い早い
普段頼まないこんなものまで頼んじゃいました
「梅割り ¥350円」
焼酎の梅干し割かと思いきや、金宮という25度の焼酎常温を梅エキスで風味づけして提供されます
これがまた、脂物との相性が抜群、ですが焼酎ロックですから しっかり出来上がってきます
と話の中断でしたが、タレ物攻勢を再開しましょう
「テッポウ」
直腸になります
腸は基本的に脂の多い部位、ですからこちらも例に漏れずたっぷり脂分
ですが、炭焼きされ、適度に脂が落ちていて、表面のサックリした部分やぷにゅんとした部分
このコントラストをほんのり甘く、旨みのしっかりした特製タレがまとめあげます
旨みたっぷりの脂分も、美味しいタレと、柔らかい食感で、どんどん胃袋に収まります
さてさて、続いてはちょっと拘ったお店でしか見られない部位になります
「チレ」
脾臓になるそうです
モニュンモニュンとした食感に、こんがりとこした焦げ目の風味がアクセント
脂分はさほど強くないので、食感と共に、特有の旨みがあります
部位特有の臭みなどもないので、レバーなどに似た、内臓らしい旨みのある部位
続いては
「アブラ」
カシラのなかでも脂分の特に強い部位
その名の通り、しっかり脂分です そしてその柔らかさは驚くほどの柔らかさ
噛むと、甘みのある美味しい脂分が広がると共に、口の中でほどけていくほど
脂分たっぷりのホルモンが好き! なんて方には堪らない部位かと思います
いよいよタレ物も、〆の逸品の登場です
「ツクネ」
細かく刻んだナンコツと共に、挽いた肉と練り上げたもの
このコリコリ食感と、旨みがたっぷりで驚くほどジューシーなツクネも絶品
これがタレとの相性が抜群、これも訪店したら必須で頼みたい逸品です
いやはや、どれもこれも驚くほど美味しい物ばかり
普通のお店よりも一串も大ぶりですし、その仕事もとっても丁寧
串の刺し方にも品があったり、臭みもきれいに無くなった絶品のもつ焼き
一度行ったら忘れられない、美味しいもつ焼きに出会えるはずです
現に、これほど美味しいもつ焼きを食べたのは、初めてだと思います
しっかり食べ、美味しく酔って、頗る満足なもつ焼きを堪能
そして、寡黙でまっとうな接客の店主に感謝しながら、嬉しくお店を後にするのでした
そういえば、どうやら最後にもう1杯飲んでいた気がするのです
ですが、あまり記憶にないのです。。。 焼酎が効いたんだろうなぁ。。。
なんて書いてるそばから行きたくってしょうがないや
そうそう、お酒に飲まれないように、飲み物制限システムで営業されています
自分はすっかり飲まれての退店でしたが。。。
ついでにお料理は、最初のオーダーから追加注文は出来ません
ですがこれもまた、一貫したサービスを提供するために考えた、店主なりの工夫なんでしょうね
もつ焼き じんちゃん
(もつ焼き
/ 本郷三丁目駅
、水道橋駅
、春日駅
)
夜総合点★★★★☆ 4.5