カルデラが書いてくれない・その2 | ゚.+。銀玉の記憶・+。

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「私はネネー・アントワネット、クソ台をクソ台と呼んで何が悪いの」

ある日、駅に近いところに大型パチンコ店が新規開店しました。

それに合わせて小さなパチンコ店がリニューアルしました。


パーソナルシステムを導入。見た目すごそうなデータランプ。

1円パチンコを導入。貯玉再プレイでお得。

スロット?ああ、7枚交換の?コーナーごと無くしましたよ。いまどき7枚なんて、はっはっは。

キラキラしていて、なおかつスタイリッシュな外観、内装。

他店と比べて10日くらい遅れるけど気合いでカバーする新台入替、もちろん台数多め

そしてお待ちかね、両替率アップ!


カル「あの店はバカだ」


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・いかに今までの営業で自分の店をきちんと見てこなかったのかがわかる


・今回の新規の店よりも前から他にも大型等価店はあったが、この店にはこの店の常連客がいた


・つまり、大型等価店の前を素通りして来店する人が少ないながらも確実にいた、ということだ


・彼らはなぜ、駅から離れた小さな店に、何かのついでではなくわざわざ通っていたのか


・経営陣はこの店のどこが気に入られていたのか、客から愛される理由を探さなかった


・そこを大切に育てなきゃいけなかったのに、切って捨てた


・明らかに大型店を意識したリニューアル、正確には意識したというか「自分もああなりたい」という願望


・シマシステムや外装、機種のラインナップを真似すれば大型店のような客付きになると勘違いした


・なれるわけないだろ


・他の店と同じ土俵に立ったら、客は利便性が高い方に流れるに決まってる


・結果、かつて他店に見向きもせず通っていた常連客の「来店する動機」を自らの手で潰した


・つまり、大手チェーンが勝ったのではなく、小規模店が勝手に自滅した


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カル「見なさいよ、誰もいないおぼっちゃまくんのシマを。キン肉マンと並べて、他の店と同じシマ構成にすれば戦えると思ってるんだ、この店は。あんな台で機械代が回収できるのは駅前の大手だけだ」


こうしてカルデラは、ビール片手に「マイナス要素しかないリニューアル」をバッサリと斬ったのでした。

お金をかければ客が付く、って誰の発想なんでしょうね。


(本編終了。おまけにつづく)