岐阜県高山市丹生川町根方の田上太さん(37)が昭和30年代のJR高山駅を中心に、飛騨高山を150分の1の大きさで再現した巨大なジオラマを農家の自宅に完成させた。「民芸ミュージアム匠の館」と名付けて一般に公開しており、レトロな雰囲気が訪れた来館者を楽しませている。

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 田上さんは08年2月に日曜大工で指を負傷し、約10日間入院。入院中にテレビでジオラマを紹介する番組を見て、指のリハビリのためにジオラマづくりを始め、その魅力にのめり込んだ。地元の人も楽しめるジオラマをつくろうと08年4月から制作を始め、1000点以上の建物や人などを配置。広さ約6平方メートルのジオラマが4月末に完成した。

 中心の高山駅は当時の写真を参考にし、駅西側の機関区には蒸気機関車の転車台や石炭庫。駅前広場には「乗鞍登山口」の看板や盆踊りを楽しむ人の姿。周囲の山々や神岡鉄道の漆山鉄橋、ボンネットバスも配置され、当時の様子をリアルに再現している。朝、昼、晩と照明が変わり、夜は家々の明かりがともり、打ち上げ花火や星空も投影されて幻想的な夜景となる。

 駅西側の「ポッポ公園」は、現在の子どもたちが分かるように、最近の風景を取り入れ、特急電車ワイドビューを走らせた。田上さんは「子どもと、昔を懐かしむお年寄りが一緒に楽しめるように作った」と話している。入場料は大人500円。問い合わせは、同館(0577・79・2505)。【宮田正和】

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