・・・・今週はちょっとバタバタしたので、過去記事でインチキしちゃいます。


THE BLUE MAX
監督: ジョン・ギラーミン 
音楽: ジェリー・ゴールドスミス 
出演: ジョージ・ペパード、ウルスラ・アンドレス、ジェームズ・メイソン、ジェレミー・ケンプ、カール・ミカエル・フォーグラー、アントン・ディフリング
1966年 アメリカ/イギリス映画 


第一次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、ドイツ空軍の最高勲章ブルー・マックスを手に入れるため野望に燃える青年将校の姿を描いてます。
複葉機によるドッグ・ファイトがふんだんに盛り込まれており、発射速度の遅い機関銃の音も相まってかなりレトロな空中戦が展開されます。
主演のジョージ・ペパードは「特攻野郎Aチーム」のハンニバル・スミス役、この作品のころはまだ若くて痩せてます。
主人公は汚い手も使いながら英雄として上り詰めていきますが、上官の陰謀により・・・・・「出る杭は打たれる」というところでしょうか。
この作品では、複葉機の飛行シーンもふんだんに盛り込まれていますが、第一次世界大戦特有の塹壕戦シーンがたくさん出てきます。
これがかなりリアルに作ってあって好感が持てます。




音楽は、巨匠ジェリー・ゴールドスミス。
60年代のゴールドスミスはまだ現在のスタイルが完全に確立されていない時期で、作品によっては怒濤の70年代以降とは趣を異にする作品も多々あります。
そんな中で、この作品は後のアクションスコアの源流の一端を垣間見ることができる好スコアです。
というより、70年代アクションスコアがここで既に完成型となっているという感じです。
テーマ曲は、ミリタリー調というよりも雄大なイメージを強調したおおらかな曲です。
アクション・スコアなどは低音のブラスの使い方が、後の「キング・ソロモンの秘宝」の原形と見てとれる等、聞き所も多い作品です。
なお、ゴールドスミスは戦闘シーンのバックにもたくさん音楽を入れたそうですが、爆発音等でかき消されてしまい、
この反省から「パットン大戦車軍団」では、戦闘シーンにはほとんど音楽をかぶせなかったそうです。
劇伴の中にテーマのバリエイションが随所に出てきますが、さすが巨匠、武骨なアクション・テーマがいろんなアレンジで表情を変えます。
本作は、これまで2度CD化されています。
一度目は、米VARESE盤で、4曲のボーナストラック入りで発売されました。
一部のマニアの間では、こちらの方が現在発売されている盤よりも低音にパンチがあるという意見もあります。
現在発売されているのが、2回目にCD化されたLEGACY盤でもともと15曲入りのオリジナルに、倍の15曲もの未発表トラックを入れてさらに音質もクリアになっています。




・・・・と、ここまでが過去記事。
このサントラ、人気盤なのでその後もCD化されていて、2010年には米Intradaから限定2500枚で、
2014年には、米La-La-Landから限定2000枚で、それぞれCD化されています。
La-La-Land盤に至っては、フィルム音源だけでなく、LP音源も丸ごと入った2枚組という贅沢な仕様になっています。
これまでに出たVarese盤、Legacy盤も含めて、どこがどう違っているのかよく分かりませんが、
発売するごとに収録時間が長くなっています。
こう何度も何度も再発されるたびにボーナストラックが増えたり、
収録曲が違ったりするのは、ほんとファン泣かせで困ったもんです。
でも、それだけ名盤ということなのでしょう。


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これはLegacy盤です。
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