ENEMY
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
音楽:ダニー・ベンジー、ソーンダー・ジュリアーンズ
出演:ジェイク・ギレンホール、メラニー・ロラン、サラ・ガドン、イザベラ・ロッセリーニ、ジョシュア・ピース、ティム・ポスト、ケダー・ブラウン、ダリル・ディン
2013年 カナダ/スペイン映画


「プリズナーズ」のカナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが描く不条理サスペンス・ミステリー。
ストーリーは、毎日教壇と自宅の往復と毎晩の奥さんとのエッチの繰り返し、という単調な生活を送る大学教授が、ある日レンタルで借りた映画の中に自分と瓜二つの役者が写っていることに気がつき、その男にコンタクトを取ります。対面した2人は瓜二つどころか体の傷までまったく同じということに気付き、そこから2人の運命は大きく狂いだす・・・というお話。
ラストは唐突に終わっちゃうので、「ありゃりゃ??」という感じを受けますが、監督のコメントなどをサイトで拾うと「あ~、そういうことか」と意味が分かります。
完全にネタばれになるのでここでは触れませんが、
独特の雰囲気を持った作品で、僕は嫌いではありません。むしろ、好きな部類。
ただ、メラニー・ロランとサラ・ガドンが劇中2人ともご丁寧にお○ぱいを出しちゃうのですが、ベッドシーンだからといって必ず出さなきゃいけないものでもないし、ただのおっさん向けのサービス(まあサービス効果としては大きいけど(笑))にしか感じられませんでした。
なんとなく70年代風なビルが立ち並ぶ街並みに、全体的に色褪せて乾いた映像、
語り口も含めて何故かクローネンバーグを思い出したのですが、これカナダの映画だったんだ。妙に納得したりして。


音楽は、ダニー・ベンジーとソーンダー・ジュリアーンズの2人。
ダニー・ベンジーはチェロ奏者。ソーンダー・ジュリアーンズとロックバンド「Priestbird」を組んでいたこともあり、2人でサントラの仕事を始めたそうです。
不安感を煽るかきむしるようなストリングスを始め、
全体的に現代音楽調でかなり挑発的なスコアです。
中でも汽笛のような管楽器の不気味な音は特筆もの。
アレクサンドル・デスプラの「ゴーストライター」のオープニングを思い出した。
メイン・タイトルから暗黒サウンドで圧倒されます。
不穏なメロのモチーフが劇中何度も出てくるので、
アンダースコア系のスコアなのですが、脳裏に焼きつきます。
映像を観てから聴くと、さらに効果的です。
決して楽しいスコアではなく、何も知らない他人が聴くと、
「なんじゃ、こりゃ」という印象を持たれるかも知れませんが、
個人的には評価したいスコア。
エンドクレジットでは、The Walker Brothersの”After The Lights Go Out”が流れます。


ランキング参加中です
みなさんの応援ポチを励みに更新頑張ります(^o^)
よろしかったら、ポチッとクリックお願いします♪

  ↓
にほんブログ村 映画ブログ 映画音楽・サントラへ
にほんブログ村


Enemy/Danny Bensi & Saunder Jurriaans

¥1,919
Amazon.co.jp

複製された男 (日本語、吹替用字幕付き) [Blu-ray]/ジェイク・ギレンホール,メラニー・ロラン,サラ・ガドン

¥5,184
Amazon.co.jp

複製された男 (日本語、吹替用字幕付き) [DVD]/ジェイク・ギレンホール,メラニー・ロラン,サラ・ガドン

¥4,104
Amazon.co.jp


「Priestbird」のアルバムってこれかなあ
        ↓
In Your Time/Priestbird

¥2,359
Amazon.co.jp