実は、今日でこのブログ開設から10周年になるんです。

長いようであっという間に10年も経ってしまいました。
仕事が忙しくなって記事がアップ出来なくなり、
何度かブログを辞めようかと思いましたが、
その度に読者のみなさんからは「ゆっくりでいいよ」とか「気長に更新待ってます」など、
たくさんの温かいお言葉をかけていただき、
週末限定のアップでなんとかここまでやって来れました。

気が付けば、これまで1567枚のサントラを紹介してました。
これも読者のみなさんのおかげです。
応援ありがとうございました。

これからも当分週末限定の更新になりそうですが、
今後ともよろしくお願いします

ということで、1568枚目がこれ。
10年目の今日もこのサントラのレビューを書いたのですが、
今日は追加ではなく最初から書き直してます。
僕のサントラ道のルーツ、そしてドラマーとしてのルーツがこれ。







THE OUTLAW JOSEY WALES
監督:クリント・イーストウッド
音楽:ジェリー・フィールディング
出演:クリント・イーストウッド、ジョン・ヴァーノン、ソンドラ・ロック、ビル・マッキーニー、チーフ・ダン・ジョージ、ポーラ・トルーマン、サム・ボトムズ、ジョン・デイヴィス・チャンドラー
1976年 アメリカ映画



今では「アメリカン・スナイパー」などの秀作を連発する巨匠となったクリント・イーストウッドが、70年代に監督・主演した異色ウェスタン。
ストーリーは、南北戦争を舞台に、北軍の愚連隊一味に妻子を殺された農夫が、
復讐のために銃を持ってゲリラに加わり、インディアン居住地などに身を隠しながら、
遂には復讐を果たす・・・というお話。
フィリップ・カウフマンの脚本も素晴らしく、西部劇というよりは行く先々で仲間を増やしていくロードムービー的な要素の強い作品。
イーストウッドのウェスタンはどれも好きなのですが、個人的にはこれがダントツ。
上映時間130分を超える作品なので、前半は中だるみする部分もありますが、
それを差し引いても後半の展開や、寡黙な男同士の抑制の効いたやり取りがイカす。
使ってるリボルバーも渋い。
西部劇というと開拓時代のコルト・フロンティアが有名ですが、本作ではちゃんとコルトネービー使ってるもんなあ。
そういえば、この映画のチラシには「アメリカ建国200年記念・・・」とかなんとか書いてあったなあ。



音楽は、ジェリー・フィールディング。
スネアを多用した独特のスタイルに、トラディショナルなフレーズを織り交ぜながら、独特のウェスタン・スコアを書きあげています。
数あるウェスタン・スコアの中でどれが一番好きかといえば、僕は間違いなく本作を挙げます。
キャッチーなのはスネアドラムが大活躍するメイン・タイトルとエンド・タイトルだけで、
その他のスコアはアンダースコア的な色彩が強いのですが、それでも本作は素晴らしい。
このサントラ、小学校6年生の時に初めてラジオで聴いたのですが、
それまで西部劇のサントラといえば「荒野の7人」とか「夕陽のガンマン」をイメージしていたので、
このスコアを聴いた時の衝撃は大きかった。
今思えば、フィールディングといえば、「ワイルド・バンチ」をはじめ、スネアのロールはトレードマークなのですが、当時はほんとに驚いた。
これ、戦争映画じゃないの?と思ったものです。
異色のウェスタン・スコアですが、スネアがすこぶるカッコいい。
僕はこれを聴いてドラムの虜になり、ドラマー(アマチュアです)としての道を歩み始めたのでした。
僕の場合、ロックに目覚める前にこれを聴いてしまったので、子供心に楽器=ドラムという選択肢しかなく、エレキギターを弾こうと思ったことは一度もありませんでした。(*^_^*)
このサントラ、意外にも未だにレギュラーでCD化されたことがありません。
かつて米SAEからファンクラブ仕様のリリースで、
57分強収録のフィルムバージョンのスコア盤CDが出たことがあるのですが、
LP音源はいまだCD化されたことが無いという状況です。
70年代未CD化サントラの中ではかなりの大物だと思うのですが、
是非是非CD化して欲しいものです。




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