A PRAYER FOR THE DYING
監督:マイク・ホッジス
音楽:ビル・コンティ
出演:ミッキー・ローク、ボブ・ホスキンス、サミ・デイヴィス、アラン・ベイツ、アリソン・ドゥーディ、リーアム・ニーソン、クリストファー・フルフォード
1987年 イギリス映画


ジャック・ヒギンズの傑作ハードボイルドを「狙撃者」や「フラッシュ・ゴードン」のマイク・ホッジス監督が映画化した作品。
ストーリーは、IRAに所属する男が軍のトラックを狙った爆弾テロを仕掛けますが、誤ってスクールバスを爆破してしまい、テロから足を洗うことにします。
そして、海外へ脱出するためのパスポートを得るため、マフィアの依頼で殺人を請け負いますが、殺人現場を神父に目撃されてしまいます。
男は神父の口を封じるために、神父を殺すのではなく、神父に殺人を懺悔することで他言できないようにします。
しかし、悔い改めるよう諭す神父と接するうちに、神父とその娘との間に交流が芽生え、娘とは愛し合うようになります。
そんな中、殺人を神父に目撃されたことをマフィアが知ることになり、神父とその娘に魔の手が迫る・・・・というようなお話。
淡々とした語り口のハリウッド映画にはないテイストの地味な作品ですが、個人的にはキラいではありません。
良く言えば無駄をそぎ落としたタイトな演出で、口数は少ないですが、暗殺者の孤独と哀愁を上手く表現していると思います。
この映画、原作の熱狂的なファンが多いだけに、世間では大変評判が悪いのですが、
完成した作品を製作側が大幅な再編集、カット、スコアの差し替えを行ったということなので、
もともとはどんな作品だったのだろうと興味深々です。



音楽は、ビル・コンティ。
昨日に続いて、Quartetレーベルつながりです。
こちらも限定生産で1000枚しかプレスされませんが、
オフィシャルな形での初音源化を素直に喜びたいところです。
派手なブラスサウンドを期待すると裏切られますが、
哀愁のメロディが魅力のアイリッシュ調スコアとなっています。
ただ、ちょっとアイリッシュカラーが出すぎていて、
ちょっとコテコテな感じになっているのが残念。
メイン・タイトルに出てくる笛(リコーダーと言った方が正しいのでしょうが)、
これがまたおっさんは苦手。
何故か子供の頃からリコーダーとかオカリナの音ってすごく苦手なのです。
元々音色がキラいだったので、自分で吹くのも嫌で小中学校の頃全然練習しなかった。
おかげでドラマーなのに子供の頃の音楽の成績は極めて悪かったという事実。
ちょっと脱線しましたが、このスコア、全体を通して聴くとそんなに悪いわけではありません。
ジャケもなかなか素敵です。
実は、本作のスコアはもともとジョン・スコットがスコアをつけていたのに、
製作側にリジェクトされて、ビル・コンティのスコアに差し替えられたという経緯があります。
そう考えると、限られた時間の中で完成されたスコアであり立派な仕上がりだと思います。
なお、個人的にはオケにエレキギターをフィーチャーしたちょっぴりロックな味わいのあるジョン・スコットのクールなスコアも捨てがたいので、
ディレクターズカットみたいなものが残っていれば是非観てみたいと思います。



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