OFFSPRING
監督:アンドリュー・ヴァン・デン・ハウテン
音楽:ライアン・ショア
出演:アート・ヒンドル、ポリアンナ・マッキントッシュ、アナ・テスラー、ホルター・グレアム、エイミー・ハーグリーヴス、エリック・カステル、アンドリュー・エルヴィス・ミラー、スペンサー・リスト、トミー・ネルソン
2009年 アメリカ映画


暗黒小説家(笑)ジャック・ケッチャムの人食い小説を映画化したホラー。
とんでもない邦題をつけられてしまって、パチモン・マカロニ・ホラーと勘違いされそうな不遇な作品です。
同じケッチャム作品「隣の家の少女」では、製作を担当していたアンドリュー・ヴァン・ハウテンが監督をしています。
ケッチャム自身も脚本を担当しているということで、あの原作をモロに映像化するのはほぼ無理だろうと思いつつも、恐る恐る鑑賞。
結果は、う~ん、という感じ。
まず、映像が粗い。時折、ピンボケまである。
アングラな雰囲気を最初から狙った映像であるなら分かりますが、
意図的でなければかなりの手抜き映画ということになります。
低予算で製作されただけあって、ゴア描写はそこそこ。
原作の残酷さには遠く及びません。
ストーリーは、東海岸の街で、ベビーシッターと赤ちゃんが惨殺されるという凄惨な殺人事件が発生、続いて、近所の家族が襲われ、何人かが拉致されてしまいます。
襲ったのはなんと食人族。
警察の捜査が始まり、食人族と拉致された人々の行方を追う・・・・みたいなお話。
かなり残念な作品ですが、本作の後日譚となる食人族の女リーダーを主人公にした次作「サ・ウーマン」の方は大傑作。
本作でも、正に野人という感じの強烈な風貌の食人女を演じたポリアンナ・マッキントッシュが活躍します。(ほんとはキレイな女優さんなんですけどね。)
ラッキー・マッキーに監督させて大正解。






音楽は、ライアン・ショア。
不安をかき立てる不協和音は、もはや音楽というよりは音響。
サントラは、極めてシンプルなジャケのCD-Rで、見るからに海賊盤という仕様。
モワ~ンとした始まり方をするので、冒頭1分半くらいはCDが止まってるんじゃないかと心配になります。
重低音が続く中で、時折パルスのような音が単発で入る混沌とした音が続きます。
とってもカオスなサントラ。
音響系は嫌いじゃないので、僕は我慢できますが、
真っ当なポップスを中心に聴いている人には、あまりに異形の音楽に聴こえることでしょう。
全24曲38分。
モヤモヤとした音響作品で、もちろんメロらしいものは皆無。
メイン・タイトルとエンド・クレジットはあるのですが、メロなんてものはなく、
そもそもリズム楽器が入っていないので、メリハリが皆無です。
アルバムを流しっぱなしにしていると、いつディスクが終了したのか分からないほど。
なんとカテゴライズしてよいか分からないタイプのスコア。
あ、そうそう、昔、ブライアン・イーノの作品を環境音楽って言ってたっけなあ。
イーノの音楽がもっと暗黒な雰囲気でデジタルになっような、そんな感じ。
CDが出ないのも納得の1枚。


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