マニアック

本日2回目の更新

過去記事に追記します。

MANIAC
監督：フランク・カルフン
音楽：ロブ
出演：イライジャ・ウッド、ノラ・アルネゼデール、ジュヌヴィエーヴ・アレクサンドラ、リアーヌ・バラバン、アメリカ・オリーヴォ、サミ・ロティビ、モルガンヌ・スランプ、サル・ランディ
２０１２年　フランス/アメリカ映画

怪優ジョー・スピネルの演技が強烈な印象を残した往年のカルト・スプラッター・ホラー「マニアック」のリメイク。
製作は「ピラニア３Ｄ」のアレクサンドル・アジャに加え、オリジナルを監督したウィリアム・ラスティグなんかも参加してます。
主演に「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッドを持ってきたりして、なかなか大胆なことをします。
ハリウッドで撮れなかったとかで、ほとんどフランスで製作されたようです。
そのせいか、なんだかホラーのくせにオシャレな雰囲気があります。
でも、ゴアシーンは手加減なし。
オリジナルは特殊メイクの達人トム・サビーニが容赦ないメイクを見せていましたが、
リメイクではその弟子グレッグ・ニコテロが特殊メイクを手掛けています。
オリジナルよりは若干手加減した感はありますが、頭皮剥ぎ取りメイクはスゴイ。
でも、あろうことか、日本公開にあたっては、
映倫は肝心の剥ぎ取りシーンを画面全体をボヤ～とボカすことで
Ｒ１５+にするという暴挙に。
もう芸術的な特殊メイクが台無しです。
ＤＶＤもレンタル版はボカしバージョンなので最悪です。
借りると損します。
この作品はアンレイテッド・バージョンの購入をお勧めします。
ストーリーは、ほぼオリジナルを踏襲していますが、若干新しい要素を加えています。
やっぱりフランスで製作したせいか、不思議と陰惨な感じがありません。
不思議です。

音楽は、フランスのロックバンドPHOENIXのキーボーディスト、ロブことロビン・クデール。
本作では、８０年代エレポップなテイストが素晴らしいPHOENIXのサウンドに近い、
アナログ感覚溢れるシンセ・スコアを提供しています。
もともとPHOENIXが好きだっただけに、ROBの起用はうれしかったなあ。
オープニングから「フェノミナ」のBill Wyman & Terry Taylorがやってたトラックに似たような曲が入ったり、アナログ・シンセのループのようなスコアがあったり、
全体的にオールドスタイルなえげつない音のシンセが使われていて、
プログレホラースコアやタンジェリン・ドリーム、ゴブリン、シナジーあたりが好きな方にはお勧めできる作品です。
エンド・タイトルには、Chloë Alperが歌うエレポップ・チューンが流れます。
シンセ・スコアが中心ですが、Nico Bogueをベースとギターに迎えたアナログテイストな小品も入っています。
ただ、残念ながら今のところダウンロードもしくはアナログのみで、
ＣＤは出ていないようです。
（とはいうものの、例によって面倒くさくて大したリサーチもしてないので、
どっかでＣＤが出てるかもしれません。）
PHOENIXのアルバム同様、お気に入りのスコアです。

ここまでが過去記事。

sawさんからの情報提供で限定盤ながらCDが発売されました。

music Boxレーベルから限定500枚。

ボーナストラックも入ってた豪華盤です。

枚数が少ないので 80年代テイストのシンセホラースコアが好きな方は是非どうぞ。

http://www.musicbox-records.com/en/cd-soundtracks/1614-maniac.html

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