EVIL DEAD
監督: フェデ・アルバレス
音楽: ロケ・バニョス
出演: ジェーン・レヴィ、シャイロー・フェルナンデス、ジェシカ・ルーカス、ルー・テイラー・プッチ、エリザベス・ブラックモア、フェニックス・コノリー
2013年 アメリカ映画


サム・ライミの出世作「死霊のはらわた」のリメイク。
予告編ではかなり期待させられたのですが、
本編を観てみると、やはりオリジナルと比較してしまって、素直に楽しめません。
サム・ライミとブルース・キャンベルが製作に携わっているので、
全く無関係な人たちが作ったリメイクという訳ではないのですが、
オリジナル信者の僕としては、このリメイクのテイストはちょっと微妙でした。
とにかく観ていて「痛い」。
最近のホラーは、SAWシリーズでもそうですが、ゴアシーンというと「痛い」シーンばかりが強調されてるような気がします。
昔みたいに、斧とかでザックリ胴体が真っ二つにされたり、首がぽ~んと飛んだり、
そんなある意味アクション映画の爆発シーン的な「ドカーン!」という部分が最近のホラーにはないんだよなあ。
自分で自分の腕を切り落としたり、ガラスの破片で自分の口を切ってみたり、
注射針が目の下に突き刺さったり、もう「痛てえ~!やめて~!」と言いたくなるようなシーンばっかり。
これは結構キツかった。
やっぱり、戦争映画とスプラッター映画はスポーツ観戦のように観れなくてはなりません。
オリジナルは、クライマックスが粘土アニメみたいになってたり、結構笑えたのですが、
リメイクは全編マジです。
血の量もハンパない。クライマックスなんて正に血の雨の中での激闘だったりします。


音楽は、スペインのロケ・バニョス。
「マシニスト」のスコアくらいしか印象に無い人ですが、
不気味なストリングスを中心とした、割と正攻法なホラー・スコアを提供しています。
突然、「ジャ~ン!!」という脅かしも入っていますが、
基本的には不安をかき立てるようなサウンドのオンパレード。
イタリアン・ホラーにあるようなメロディアスなテーマ・モチーフはありません。
劇伴重視のスコアといった感じです。
一応、不安定なストリングスだけでなく、スペクタクルなスコアも入っていて、
1曲1曲の収録時間が長いのも特徴です。
結構聴いたなあと思ってCDプレイヤーを見ると、まだ5曲しか聴いてなかったり、
なかなか濃厚です。
アルバムのラスト直前に収録されているタイトル曲は、約1分半の作品ですが、
ピアノの危うげなメロとストリングスがストレンジな雰囲気を醸し出す小品となっています。
個人的にはタイトル曲よりも、「オーメン」なコーラスが入った15曲目のEvil Tangoがお気に入り。
オリジナルと比較するのもなんですが、実はオリジナルのジョセフ・ロデュカの方が
スコアとしては面白い。
オリジナルはインパクト大の現代音楽っぽいスコアがシーンにすごくマッチしていて、
鑑賞後にスコア聴いたらシーンがそのまんま思い浮かんだもんなあ。
本作は、まあ1回しか観てないので何とも言えませんが、
サントラ聴いてもあんまりシーンが浮かんで来ないのがちょっと残念。
でも、このCDジャケ(ポスターもだけど)、結構斬新で秀逸な構図だと思わず感心。

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