AFTER EARTH
監督：Ｍ・ナイト・シャマラン
音楽：ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演：ウィル・スミス、ジェイデン・スミス、ソフィー・オコネドー、ゾーイ・イザベラ・クラヴィッツ、リンカーン・ルイス、サッシャ・ダーワン、クリス・ギア
２０１３年 アメリカ映画
いつも観客をいろんな意味で裏切ることで有名なシャマラン監督の最新作。
ラストのどんでん返しであっと言わせる映画は、「アンブレイカブル」までで、
それ以降は常に大したどんでん返しもなく、「あれ？もう終わりなの？」
と消化不良なままで唐突に終わるストレンジな作品ばかり。
でも、それが実は今では快感になってて、今度はどんな感じに観客をほったらかしにして終わってくれるのか、
常に新作を楽しみにしてました。
で、この映画、シャマラン作品の中では、ありきたりな作品という意味で極めて真っ当なファンタジー？「エアベンダー」（クリリンみたいなのが戦うやつ）に近い感じの作品でした。
ウィル・スミスが脚本書いてるせいか、実の息子との競演による良くも悪くも親バカ映画になってました。
ウィル・スミスのファンにはいい映画だと思いますが、シャマラン色を期待すると肩透かしを食らいます。
ほんと、まともなＳＦです。目新しさはありません。
ストーリーも、昔からありがちな至ってシンプルなものなので、
舞台を現代の大自然の中に置き換えても違和感なく同じような映画ができる感じです。
ストーリーは、人類が地球に住めなくなり別の惑星に移住した千年後の世界が舞台になっていて、
伝説の軍司令官が宇宙遠征の旅に息子を連れて行くのですが、途中で宇宙船がトラブルに見舞われ、
地球に不時着してしまいます。生存者は司令官と息子の２人だけ。
しかも、現在の地球は人類を抹殺するために進化を遂げていた・・・・みたいなお話。
親子のサバイバル映画にして子供の成長を描いた作品です。
音楽は、ジェームズ・ニュートン・ハワード。
この人選は、シャマラン作品の定番という感じ。
今回は、真っ当なＳＦということだからでしょうか、しっかりヒロイックなモチーフがあって意外でした。
これがなかなか良いのです。
サントラのアルバムラストに約２分のタイトル曲が入っていますが、
どっかで聴いたようなメロディではありますが、メロの無いＳＦが多い中、
最近の作品の中ではまあまあではないでしょうか。
でも、相変わらずバックにはストリングスの「ジャジャジャジャ」が入っているのは気に入りませんが・・・。
ハワードよ、お前もか、と言いたくなります。
劇伴はさすがベテランらしく、安定したスコアを提供しています。
ソツが無いという感じです。
しかし、１曲毎の収録時間が短いのはやはり不満が残ります。
１曲、３～４分でまとめてくれると聴く方としてはいいのですが、
まあ、逆に８分とか９分といった長尺でも困りますが・・・。
（結構、わがまま）
でも、やっぱりスペクタクルなシーンでの「ジャジャジャジャ」は気になるなあ。
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