DEMON SEED
監督:ドナルド・キャメル
音楽:ジェリー・フィールディング
出演:ジュリー・クリスティ、フリッツ・ウィーヴァー、ゲリット・グレアム、ベリー・クルーガー、リサ・ルー、ラリー・J・ブレイク、ジョン・オリアリー

1977年 アメリカ映画




平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。



ディーン・R・クーンツ原作のSFホラー。

コンピューターが人間の女性に自分の子を生ませようとするという、

なんともエログロ系B級ホラーの香りがするテーマですが、

撮影がビル・バトラーだったり、案外丁寧に作ってあるので、

昔TVで観たときはキワモノっぽさは無かったような記憶があります。

ビームが出たり、ゴールデン・キューブが人を襲ったり、

今観るとウ~ンという描写もあるので、観なおしてみると印象が変わるかもしれません。

ラストの驚きと唐突な終焉には、得もいえぬ余韻が残る不思議な映画です。








音楽は、ジェリー・フィールディング。
不協和音っぽいものが中心の決して楽しくないスコアで、

公開当時サントラがリリースされなかったことも妙に納得してしまいます。

この人のスコアには、ジャズや現代音楽の世界で培ったと思しき不協和音がよく出てくるのですが、

本作品は、ほぼ全編がこの不協和音で構成され、たまにスペイシーなピコピコ音が出てくる不安を掻き立てるようなスコア。

エンド・クレジットでやっと普通(笑)の劇伴が出てきて、思わずホッとします。

でも、この不協和音がそのうちクセになるから不思議なもんです。

現在、米FSMから「ソイレント・グリーン」とのカップリングでCDが発売されています。
限定3,000枚で10年前に発売されたものですが、いまだに入手可能ということは
売れ行きはそんなによくないかも。
でも、フィールディング好きには結構楽しめる内容となっていて、
彼の他作にもちょくちょく出てくるフレーズや楽器の音色など、
ちょっとした発見を楽しめる1枚となっています(ホントかよ)。

逆に、本編未見の状態で鑑賞するサントラとしては、ほぼ苦行に近いものがあり、

熱心なフィールディング・ファンにしかお勧めできない1枚なので、


初めてフィールディングを聴くという人は、入門編にこのスコアを選ぶことは避けた方がよろしいかと。







・・・と、ここまでが過去記事。

地味なスコアだけに、さすがにダウンロード版は発売されておらず、欲しい方は中古のFSM盤を探すしかないようです。






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