BREAKOUT
監督： トム・グライス
音楽： ジェリー・ゴールドスミス
出演： チャールズ・ブロンソン、ロバート・デュヴァル、ジル・アイアランド、ランディ・クエイド、シェリー・ノース、ジョン・ヒューストン、エミリオ・フェルナンデス
１９７５年 アメリカ映画
７０年代ブロンソン・アクションの１本。
７０年代のブロンソン映画って、けっこう同じようなのがあって、
どれがどれだか分からなくなる時があります。
本作は、ロバート・チャートフ＆アーウィン・ウィンクラー製作なんだけど、
お話自体は至って小粒。
無実の罪で投獄された男の脱獄物語。
これを、適度に（笑）ユルい展開で見せる７０年代ならではアクション作品。
まあ、僕的にはブロンソンが出て、ゴールドスミスがスコア書いてたら、
どんな作品でも「○（マル）」なんですけどね。
ユルいアクション映画のくせにキャストの顔ぶれが素晴らしい。
音楽は、ジェリー・ゴールドスミス。
７０年代のゴールドスミス作品はどれをとっても素晴らしい。
本作も、一番脂が乗り切っている時期の１本で、
メイン・タイトルからゴールドスミスの劇伴節が炸裂します。
もともとサントラが出てなかった作品なので、
メイン・タイトルも全然洗練されておらず、
途中でリズムが止まったり、明確なメロが無かったり、
ノリも無かったりしますが、冒頭からアクション・スコアというのも、
なかなかいいものです。
劇伴でも分厚いブラスが例によってまた素晴らしく、
ザクッザクッと切り込んでくる時のキレ味は抜群。
サントラは、１９９９年になってベルギーのPrometheusレーベルから、
限定３０００枚でＣＤが発売されたきりですが、
さすが巨匠の仕事、ユルユルの本編をスコアがキリッと締めているかのような出来栄えです。
この映画、ゴールドスミスのスコアにだいぶ救われてる気がするなあ。
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