PIRATES
監督: ロマン・ポランスキー
音楽: フィリップ・サルド
出演: ウォルター・マッソー、クリス・カンピオン、ダミアン・トーマス、リチャード・ピアソン、シャーロット・ルイス、ロイ・キニア
1986年 フランス/チュニジア映画



珍しいフランス/チュニジアの合作による海洋アドベンチャー
でも、監督はロマン・ポランスキーで、主演はウォルター・マッソーです。
ポランスキー監督、名作「テス」を完成させ、7年のブランクを経て撮ったのがこれ。
リハビリがてらに撮ったのでしょうか、サスペンスやオカルトっぽいものが多い
監督の作品群の中では一際異彩を放っています。
たぶん、予備知識無しで観たらポランスキーの映画だとは恐らく分からないでしょう。
CGに頼らず、セットで海賊活劇を描いていて、製作費は40億円ともいわれています。
ストーリーは、小舟で漂流していた片足の海賊船長とその手下が、財宝が山積みされたスペイン船に救助されますが、
救助された身なのに、海賊船長は船ごと財宝を奪ってしまおうと画策する・・・というお話。
この監督、かつて愛妻を殺害されるという悲劇に見舞われた大変辛い過去を持つ人なのですが、
その一方で少女虐待系のスキャンダルをお持ちのようで、
2009年には、1978年の少女淫行事件の容疑者としてスイスで身柄拘束されたり、
本作に出演したシャーロット・ルイスから、後にこの映画が製作されていた頃と思われる時期に
「監督から性的虐待を受けた」と暴露され話題となりました。
やれやれ。



音楽は、フランスのフィリップ・サルド。
フルオケの正統派スコアで、おっさんとしは好感が持てます。
海賊もののスコアに「ハズレなし」という鉄則通り(アンジェリス兄弟のパチモン「サンドカン」シリーズという例外はありますが)、
本作もとても元気で勇壮なスコアとなっています。
フィリップ・サルドというと、ハリウッドの作曲家に比べるとなんとなく地味な印象があるのですが、
そんなことはありません。
活劇スコアとして十分楽しめる内容です。
ただ、あまりに正統派すぎて、クラシックを聴いているような錯覚に陥る瞬間があります(^^;)
上品な作風なので、アクションシーンのスコアもとてもお行儀が良い。
最近のRC印のシーケンスパターンも、「ジャジャジャジャ」もありません。
こういうスコアを聴くと、ほんとホッとします。
フランスではMilanレーベルから11曲入り42分収録盤(LPと同内容?)が発売されています。
本国フランス以外でもCD化されていて、アメリカではVareseレーベルから、18分長い1時間収録の18曲入り盤が発売されていました。
そして去年、Kritzerlandレーベルからはさらに6分長い20曲入り長尺盤が1000枚限定で発売されました。
この映画、日本では未公開のため知らない人が多いようですが、
サントラは結構人気があるんですね。



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