THE DARK KNIGHT RISES
監督: クリストファー・ノーラン
音楽: ハンス・ジマー
出演: クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、アン・ハサウェイ、トム・ハーディ、マリオン・コティヤール、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、モーガン・フリーマン ルーシャス・フォックス
マシュー・モディーン、リーアム・ニーソン
2012年 アメリカ映画


クリストファー・ノーラン版の「バットマン」シリーズ3部作の完結編。
(ラストは、続きがありそうな終わり方だったけど、あのまま放置プレイで終わるのかな?)
前作でデント検事殺害の罪をかぶって姿を消したバットマンが、ゴッサムシティ最大の危機に再び立ち上がるというお話。
コミックを元ネタにしていますが、かなり重厚な作りになっているので、
「マンガ」の実写化というイメージは微塵もありません。
今回は、前作よりも1作目の作風にシフトしたような作りになっていて、
全編に渡って異様なまでのテンションを維持していた前作に比べ、
重厚な中にもアクションに比重を置いた作風になっていたように思います。
2時間45分の上映時間が全く長く感じないところはさすがです。
ただなあ、筋骨隆々でバットマンでも勝てないんじゃないかと思われた強敵ベインが
後半で一気にあんな風になるのは、ちょっといただけなかったなあ。
(え?このおっさん、そうなの?という感じで一気に気が抜けた)
キャットウーマンを演じたアン・ハサウェイはキレイなんだろうけど、
あの異様にでかい目だけは苦手だなあ。(宇宙人みたいだ)
ありゃりゃ、「ローリング・サンダー」のウィリアム・ディヴェインが出てたらしい。
どこに出てたんだろ。
まあ、なんだかんが書きましたが、
やっぱり、この映画で一番良かったのは、誰がなんと言おうとマイケル・ケイン。
わははは。


音楽は、ジェームズ・ニュートン・ハワードが抜けて、ハンス・ジマー単独のお仕事。
この人がMVやRCなんていう音楽集団作っちゃったおかげで、
ハリウッドの映画音楽が金太郎飴みたいになってしまって、
おっさんにとっては、ほんとアクション映画のスコアがつまんなくなってしまったのですが、
「バグルズ」の裏方やってたのが、今では映画音楽の巨匠になっちゃって、あらあらという感じです。
本作はベテランらしく重厚なスコアに圧倒されます。
前作も相当ヘヴィーなスコアでしたが、今回もかなり「重い」。
まるで戦車のような重量感です。
アクション・シーンには、かなり低音域のパーカッションが強調されていて、
野太い男性コーラスが入り、男汁満載の怒濤のスコアを聴くことができます。
ただ、この男性コーラスはいらんかったなあ。カッコ悪い。
それに、ちょっと「ドコドコ」が過剰な気も・・・・。
メタル・バンドでドラマーが曲中ずっと同じパターンでツーバス踏んでる感じ。
リズム主体の劇伴も多く、何回も聴くとちょっと疲れます。
3部作の中では最も重量感のあるスコアになっています。
今回は、バットマン自体が後半になってやっと出てくるので、
スコアの前半は、テーマが出そうで出ないもどかしさを覚えながら聴くことになります。
なお、本作のサントラはもともと15曲入りなのですが、米盤CDをPCにセットすると
サイトが開いてボーナス・トラックがダウンロードできるとか、iTunes版にもボーナスが入ってるとか、
いろいろおまけがあるようですが、日本からはダウンロードできないという説もあるし、
なんだかいちいち面倒くさい。
そんなボーナス曲に限って、タイトルから察するに本編の中では案外重要なポジションを占めていそうなのが
いかにもな商売。
ま、そこまで追っかけようとは思わないので、レギュラー盤で十分なのですが、
もったいぶらずに最初から2枚組にすればいいのにと思うのは、おっさんの発想なのでしょうか。
今回は、ハンス・ジマー単独の仕事なのですが、
なんだかジェームズ・ニュートン・ハワードの美味しいところ
をうまいこと頂いちゃったような仕事です。
よく言えば吸収したという表現が適切かなあ。
なんだかんだ言いましたが、最近のスコアの中ではオススメの1枚です。



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