PROMETHEUS
監督: リドリー・スコット
音楽: マルク・ストライテンフェルト
出演: ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン、イドリス・エルバ、ガイ・ピアース、ローガン・マーシャル=グリーン、ショーン・ハリス、レイフ・スポール、イーモン・エリオット、ベネディクト・ウォン
2012年 アメリカ映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・






「人類最大の謎、それは《人類の起源》」・・・・・という大袈裟な宣伝コピーを付けられたばっかりに、

多くの正統派SFファンをがっかりさせてしまった気の毒なSFホラーの佳作。

個人的には、SFホラーとして観たのでそんなに不満はありませんでした。
400人収容のシネコンで観たので、リドリー・スコットの凝りに凝った壮大な映像も堪能できたし。
むしろ面白かったなあ。
これ、全然SF超大作じゃないので、リドリー・スコットが大作の合間に片手間で撮ったSFホラーだと思って観た方が楽しめます。
ストーリーは、一応、人類の起源を求めて未知の惑星へと旅立った宇宙船プロメテウス号の探査チームが、到着した惑星で驚愕の事実に遭遇する・・・・というお話。
「エイリアン」と同じ世界観を背景にしたSFなので、「エイリアン」に出てきたモノがいろいろ出てきます。
「エイリアン」につながる物語として観ることも出来ますが、いろんな設定が「エイリアン」とそっくり。
乱暴な言い方をすれば、登場人物と場所を変えて、「エイリアン」をリメイクしたような感じです。

アンドロイドも出てくるし、ラストのあのセリフも・・・・・まんま「エイリアン」じゃないか。

でも、世間でボロカスに言われるほどヒドイ映画ではないと思うけどなあ。
この映画、予備知識全く無しで観に行った方が高い評価を得られると思います。

できれば監督も誰か知らずに観に行くと、鑑賞後の満足度も高いでしょう。

結構エグいシーンがあるので、小さなお子様やグチョグチョのホラーが苦手な人にはオススメできません。

ガイ・ピアース、どこに出てんだ、と思ってたら・・・・あれじゃあ、分からないなあ。






音楽は、このところリドリー・スコットと組んでいるマーク・ストライテンフェルトと、ハリー・グレッグソン・ウィリアムス。

ほとんどの曲をマーク・ストライテンフェルトが書いていて、ハリー・グレッグソン・ウィリアムスは数曲だけお手伝い。
でも、このお手伝いの数曲が結構いい仕事をしているのです。
マーク・ストライテンフェルトの曲って、割と線が細いイメージがあったので、
果たして壮大な(映画観るまではそう思い込んでた(^^;))SFのスコアが書けるのか、と心配してました。
・・・・が、それは余計な心配でした。
大して壮大なSFじゃなかったし、SFホラーのスコアとしては結構雰囲気が出てました。
オープニングで目を奪われる大自然の壮大な風景のバックに流れるトラック「Life」が素晴らしい。

映像と一緒に耳にしていなかったら、そこまでいいとは思わなかったんだろうけど、この曲が一番印象に残ります。

でも、この曲、どうやらマーク・ストライテンフェルト曲じゃなくて、ハリー・グレッグソン・ウィリアムスの曲。

アディショナル・トラックが一番いいって言うのも、ちょっと微妙な気がします。

インダストリアルなデジタルビートをまぶしたようなトラックが耳に残りますが、

ほとんどがアンダースコアに徹していて、ひたすらダークなスコアが続くので、映画を観てない人は聴いてもつまんないかもしれません。

映像があって初めて面白味が出るスコアです。

劇中、ジェリー・ゴールドスミスの有名な「エイリアン」のメロが登場しますが、

「そんなところで使うの?」というぐらいミスマッチな使われ方をしていて残念。

エンディングにショパン(雨だれの前奏曲 変ニ長調)使うくらいなら、エンド・クレジットにゴールドスミス使ってもよかったかなあ。





・・・と、ここまでが過去記事。

結局、本作品は人類の起源に迫るSF叙事詩と思わせといて、実はエイリアンシリーズを再構築した新シリーズの1作目という位置付けの作品でした。

CDは早々と廃盤になってしまい、かなりのプレミアがついていた時期があります。

でも安心して下さい。今ではダウンロード版がありますから、法外なプレミア盤には手を出さないようにしましょう😁











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