LA MONTAGNA DEL DIO CANNIBALE
監督: セルジオ・マルチーノ
音楽: グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
出演: ウルスラ・アンドレス、ステイシー・キーチ、クラウディオ・カッシネリ、フランコ・ファンタシア、アントニオ・マルシーナ、ランフランコ・スピノーラ、カルロ・ロンギ
1978年 イタリア映画



最近まっとうな映画が多かったので、ちょっとパチモンにシフトしたい気分(^o^)
今夜は、劇場未公開パチモン・マカロニ・カニバル・ホラーをご紹介。
いわゆる「食人」ものの1本で、「ホウリー・マウンテンの秘宝/密林美女の謝肉祭」という邦題もあったのですが、
ビデオ化された時は 「食人伝説」なんて物騒なタイトルに付け替えられていました。
主演は、「初代ボンドガール」ウルスラ・アンドレスにステイシー・キーチ、クラウディオ・カッシネリとパチモンにしては豪華です。
さらに、監督はこのブログではお馴染み、「ドクター・モリスの島/フィッシュマン」や「ハチェット無頼」のセルジオ・マルチーノとくれば、
もしかして「当たり」じゃないかと期待が高まります。
しかし、騙されてはいけません。
ストーリーは、ニューギニアで行方不明となった夫を捜しに、妻とその弟がやってきます。
現地ガイドを雇って前人未踏のジャングルの中に足を踏み入れると、そこは人食い人種が潜む村があった・・・・みたいなお話。
まあ、動物虐待の最たるものというか、牛刀みたいなものでタランチュラ叩き殺したり、
オオトカゲをばらして焼いて食ったり、全部ホンモノです。
例によって、人食い人種が出てくるあたりから、首チョンパやら槍が腹に突き刺さったりのえげつないシーンが出てきますが、
この手の映画にしては割と控えめなゴア描写だったような気がします。
動物虐待のシーンの方がずっとエグい。
なにより本作で一番閉口したのは、脚本が短かくて話がもたなかったのか、
ヒロインたちが延々とジャングルを歩いたり、川を下ったり、そんなシーンを必要以上に引っ張ってるとこ。
何の脈絡もなく合間に挿入されるエピソードも唐突に入ってきて唐突に終わります。
さっきのは一体なんだったんだと、狐につままれたような思いを抱きながら
衝撃のラスト(^^;)に向けてさしたる盛り上がりもなくお話が進んでいきます。
ラスト間近、ヒロインがニューギニアに来た本当の目的が明かされるシーン、これには参った。
これは反則だわ。
何なんでしょうね、この映画。


音楽は、パチモン兄弟、グイド&マウリッツィオ・デ・アンジェリス。
テーマ曲は、ケーナかリコーダーのような縦笛がフィーチャーされた、
ニューギニアというよりも中南米を思わせる、明らかに勘違いした世界観の曲。
しかも、あっという間に終わってしまいます。
まあ、正直こんな曲延々と聴かされてもたまりませんが・・・。
劇伴も、いつものアンジェリス兄弟節で、ポコポコという音の民族打楽器が入ってジャングルを意識してみたり、
ユルユルのトロピカル・チューンでブラック・エマニエルを彷彿とさせてみたり、
少ないモチーフをなんとかやりくりして場を持たせています。
取り立てて特徴の無いスコアですが、アンジェリス兄弟の曲だろうということは
すぐ分かります。
妙に垢抜けないところが、この兄弟のいいところでもあり、悪いところでもあります。
人食い人種が出てきますが、スコアの方はそんなにおどろおどろしくはありません。
とはいうものの、間違ってもお部屋のBGMには使用しないことをオススメします。
サントラは、 同じくアンジェリス兄弟がスコアを担当した映画「Messalina! Messalina!」(1977)とのカップリング仕様でCDが発売されています。
しかし、このジャケ、ヒドいなあ。
ウルスラ・アンドレスがガニ股で仁王立ちしてる絵。
これはないだろ。



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