IL CINICO,L'INFAME,IL VIOLENTO
監督:ウンベルト・レンツィ
音楽:フランコ・ミカリッツィ
主演:マウリッツィオ・メルリ、ジョン・サクソン、トーマス・ミリアン、レンゾ・パーマー、ガブリエラ・レポリ、クラウディオ・ウンダリ
1977年 イタリア映画



イタリア映画つながりで、今日は久々のパチモン・マカロニ・コップものをご紹介します。
しかも本邦劇場未公開。
日本ではレンタルビデオも出たことがないらしく、邦題がありません。
それにしても、マウリッツィオ・メルリ、ジョン・サクソン、トーマス・ミリアンと3大スター(?)の豪華共演なのに
本邦未公開とは一体どういうことでしょうか。
まあ、たぶん単純に内容がつまんなかったからでしょう(笑)
しかし、パチモンB級マカロニ・アクションはつまんないのが大前提。
面白かったらパチモンじゃなくなるでしょ。
これだけのキャスト揃えてつまらん映画撮ろうと思ったら、その方が難しいと思うのですが、
さすがイタリアの職人監督ウンベルト・レンツィ。
日本での劇場公開に耐えられないシロモノを上手に作ったのでしょう。
これ、観てみたいなあ。



音楽は、フランコ・ミカリッツィ。
チープでギラギラなアナログ・シンセの音色が、イタリアン・プログレっぽくていい感じ。
ミカリッツィのポリスものって、一聴した時には「おおっ!カッコいいじゃん」と感心させられるのですが、
なにせ金太郎飴的な似たようなスコアが多く、諸作を聴くうちだんだんワンパターンなのに気がつきます。
その一方で、ブラスのフレーズがベタな70年代和製ポリス・アクションTVシリーズみたいな感じで、思わず親近感を覚えます。
1曲目から、いかにもなジャズ・ファンク調の予定調和なアクション・チューンが登場して安心します。
マカロニ・ポリス・アクションはこうでなきゃ、というお手本のような曲です。
続く劇伴も、ピアノの低音と太いブラスがかぶる「ジャジャン」「(ジャジャジャジャ」でないところがミソ)のリフがうなるサスペンス・チューンを始め、クラビとチープなシンセが軽やかなサンバ・チューンなど、
決してバリエーション豊富とは言えませんが、いつものミカリッツィ節が炸裂します。
サントラは、かつて伊COMETAレーベルから14曲入りLPが出ていて、
その後同じレーベルから限定盤でCDが発売されました。
この2つの盤は劇場公開タイトルではなく、「Violence!」というド派手なタイトルが付けられていました。
2011年になって、18曲に増曲したCDが伊Beatレーベルから限定1000枚で発売されました。
こっちの方は、各トラックにタイトルが付いておらず、蔵出し音源なのかもしれません。
LPとは音源が違っている可能性があります。
でも、かつて2万円超えのバカプレミアが付けられたLPは持ってないし、
比べようがありませんが、おそらくBeat盤の方はかなり音がいいので、
マスターがどっかから出てきたのでしょう。


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