FOX BAT
監督:レオン・ポーチ
音楽:ロイ・バッド
主演:ヘンリー・シルヴァ、ロイ・チャオ、ヴォネッタ・マギー、ジェームス・イ・ルイ、リック・ヴァン・ヌッター
1977年 香港映画 


今夜は、珍しくマカロニではない香港のパチモンをご紹介。
香港、日本を舞台としたスパイ・アクションなので、強いて元ネタとして挙げるならば、
「007は二度死ぬ」でしょうか。(ちょっと無理があるか・・・(~_~;))
主演はなんとヘンリー・シルヴァ。
悪役をするために生まれてきたような顔面のこのおじさんを主役に持ってくる時点で、
この映画の胡散臭さが伝わります。
ストーリーは、ソ連のミグ戦闘機が函館空港に緊急着陸、そこへCIAのエージェント、ヘンリー・シルヴァがやってきて、右目の義眼に仕込んだマイクロカメラでミグのデータを収集しますが、
これを狙って各国のスパイが戦いを繰り広げる・・・・みたいなお話。
これ、映画の前年に実際にあった「ベレンコ中尉亡命事件」を下敷きにしてますね。
ミグの飛行シーンとかカーチェイスなど、アクションシーンは香港映画にしては(またまた失礼)頑張っています。
日本でのエピソードでは、ヘンリー・シルヴァがなんとトルコ風呂(懐かしい表現:今のソープ)でサービスを受けている最中に力士の格好をした殺し屋が乱入してきて大乱闘になる、というとんでもないシーンがあります。
脚本には、本家007シリーズのテレンス・ヤング監督が参加しているという噂もあります。
監督は、リチャード・ンやロイ・チャオが出た香港コメディ「ザ・ポップマン」を撮ったレオン・ポーチ。
梁普智という中国名があるようですが、出身地はロンドンのようです。 
のちにスティーヴン・セガールの「ICHIGEKI 一撃」も撮っています。
本邦では劇場未公開のようですが、「フォックス・バット/NATO CODE NAME MIG-25」のタイトルでビデオが発売されていました。



音楽は、ロイ・バッド。
香港映画なのに(失礼)、まともなスコアがつけられていて、
バッドの作品群の中でもかなり高い水準の内容になっているから驚きです。
メイン・タイトルは、バッドのこれまでのアクションものによくある甘美なメロをあしらいながら、
リズムはスリリングだったりするパターンのもの。
この甘美なメロは、愛のテーマともいえる劇伴においても特徴的な弦楽器(あれ何だっけ、「マッキントッシュの男でも使われたやつ)をリードに持ってきて印象的な使われ方をします。
劇伴の随所で聴かれる、ピ~ンと一直線に張り詰めたストリングスの音は、かの「ワイルド・ギース」を彷彿とさせます。
そこへジャズ・ファンク調のノリノリ・チューンがかぶってくるので、ロイ・バッド・ファンには
たまらないスコアの数々が収録されています。
どこを切っても、ロイ・バッドに聴こえる金太郎飴的な独特のサウンドは秀逸です。
サントラは、英Cinephileの一連のロイ・バッド・シリーズの中の1枚として、
本作と「新ドミノ・ターゲット 恐るべき相互殺人」、「囁く砂」がカップリング仕様になったCDが発売されています。
何度も言いますが、香港映画のスコアとは思えない好スコアです。


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