BATTLE: LOS ANGELES
監督: ジョナサン・リーベスマン
音楽: ブライアン・タイラー
出演: アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、ラモン・ロドリゲス、ブリジット・モイナハン、Ne-Yo 、マイケル・ペーニャ ジョー・リンコン
2011年 アメリカ映画

「テキサス・チェーンソー ビギニング」のジョナサン・リーベスマンが監督したSFスペクタクル大作。
ついに日本でも劇場公開されたので、公開2日目にして地元のシネコンに観に行ってきました。
さすが田舎のシネコン、朝一の上映とはいえ、公開2日目なのに、
370名収容の1番シアターに30名くらいしか入ってませんでした(-_-;)。
おかげでゆったり観ることができました。
感想は・・・・・・、結論からいえば、劇場で観る久々の「骨太キ〇タマ映画!」でした。
乱暴な言い方をすれば、SF版「ブラックホーク・ダウン」。
本編の9割近くがドンパチという凄い内容で、海兵隊が現行の兵器で市街戦を繰り広げるので、
戦う相手がエイリアンじゃなかったら、これは完全に戦争映画です。
巷では、「海兵隊を賛美するだけの映画」とか「エイリアンが後半いきなり弱くなるご都合主義映画」とか「戦争映画としての絶望感や悲壮感がない」とかいろいろ言われていますが、
そもそも僕は「戦争映画は、スポーツ観戦と同じ」という発想なので、
そういうことは全く気になりませんでした。
ドンパチの迫力がとにかくすごい。
「ザ・パシフィック」の戦闘シーンも凄かったですが、最近の戦闘シーンの描写はものすごい迫力で圧倒されます。
ストーリー的には、ある日突然エイリアンが侵略してきて、それを海兵隊を初めとする米軍が迎え撃つ・・・・というただそれだけの内応。
ほんとそれだけの内容です。シンプルで素晴らしい。
屁理屈や余計な悲壮感、絶望感は戦争アクション映画には不要です。
ただ、1つ残念なのは「プライベート・ライアン」の時もそうでしたが、
終始少人数の分隊戦にスポットを当てていること。
作戦行動としての攻防戦全体を描いて欲しかったなあ。
海兵隊が主役だからヘリコプターが主体で、戦車も戦闘機もほとんど出てこなかったし・・。
でも、第2次世界大戦ものの戦争映画があんまり作られなくなって久しい昨今、
久々に何も考えず「スカっと」できた映画でした。


音楽は、ブライアン・タイラー。
正直、いつものタイラー節を想像して何も期待していませんでしたが、
あれれ?今回のブライアン・タイラーはいつもと違うぞ。
最初、スティーヴ・ジャブロンスキーかと思ってしまいましたが、
いつものジャジャジャジャ節と微妙に違うのです。
相変わらずメロは弱いですが、ヒロイックなんですよ、スコアが。
この人のいつものToo Muchな劇伴も、
SF戦争映画という素材の中では映像と音響の凄さの前で丁度いいバランスで収まっています。
低音を効かせた骨太なパーカッションも、「燃え」度を増幅させます。
気が付けば、この人のスコアで初めて「燃えた」のを実感。
エンド・タイトルも最後までしっかり聴いて劇場を後にしました。
ブライアン・タイラー、やれば出来るじゃないか。
これ、僕の中では数少ないブライアン・タイラーの傑作の1つに計上したい。
ゆっくり聴けばどっかの作品のメロと重複するところもあるかも知れませんが、
僕がこの人のスコア自体をそうたくさんは聴いていないので、そのへんは分かりません。
本編同様、久々に劇場で痛快なスペクタクル・スコアを聴いた気がしました。
(なお、劇中でかかっていた歌物はいかんかった。ヒップホップばっか。これはいただけん。
 L.A.とか米軍というとヒップホップのイメージが定番なのかなあ。
 でも、おじさんは相変わらず苦手です。)


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Battle: Los Angeles/Soundtrack

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