IL CACCIATORE DI SQUALI
監督: エンツォ・G・カステラッリ
音楽: グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
出演: フランコ・ネロ、ホルヘ・リューク、マーク・フォレスト、エドゥアルド・ファヤルド、パトリシア・リヴェラ、ウェルナー・ポチャス、ミルタ・ミレール、ロッコ・レッロ
1979年 イタリア/スペイン映画



マカロニ職人監督エンツォ・G・カステラッリが、「ジョーズ」に「ザ・ディープ」などの海洋アクションをミックスして作ったパチモン作品。
一応、シャーク・ハンターなんて邦題がついているのですが、
本編ではサメはほとんどオマケです。
「ジョーズ」のような巨大鮫に食われるパニック映画を連想してはいけません。
出てくるサメも漁で取ったりする大きさなので、かなり小ぶりです。
水中でフランコ・ネロがサメを羽交い締めにするシーンがありますが、
あれってサンゲリアでもゾンビが水中でサメと格闘するという
同じようなシーンがありました。
イタリア映画界では、「うちじゃあ、あんなスタントも出来るんだぞ」って感じで、
自慢なんでしょうね。
ストーリーは、いつものように大したことなくて、
サメ漁で暮らす元運び屋の主人公が、海底に眠る大金の存在を知り、
若い兄ちゃんと一緒に大金を引き上げようとします。
そこへ大金の話を聞いた地元の名士やギャングたちがからんできて・・・・というようなたわいもない話。
カステラッリ監督、やってることはマカロニ・ウェスタンの頃となんら変わりなし。
舞台が現代のトロピカル・リゾートになっただけじゃん。




音楽は、パチモンには欠かせないグイド&マウリッツィオ・デ・アンジェリス兄弟。
今回は、彼らにしては(失礼)そこそこ良い仕事をしています。
オープニング・タイトルは、クールな始まり方をするのですが、
不安定で怪しげな音色のシンセとフレットレス・ベースがマカロニ・ホラーかと勘違いしてしまいです。
(途中から威勢のいいテンポに変わってくるのです、一安心しますが・・・。)
主題歌は、アンジェリス兄弟が得意とするプログレ風味のポップなディスコ。
アナログ・シンセの流れるようなフレーズがまた懐かしさ満点で素敵です。
この兄弟の作品の中では、かなりいい線行ってると思います。
ノリノリのテンポもなかなかのもの。
歌っているのは、”The Sharks”なんて名義になってますが、
どうせこの兄弟が歌ってんだろうな。
海洋ものなので、いつものインチキ・カリビアン・チューンも出てきます。
ニセモノくささがプンプンのトロピカル・サウンドがまた堪らない。
エンド・タイトルでは、主題歌のインスト・バージョンでサックスとシンセのソロ・バトルが繰り広げられます。
サントラは、フランコ・ネロの晩期マカロニ「ケオマ・ザ・リベンジャー」とカップリングになったものが発売されていました。
もう廃盤かも知れないなあ。


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