THE DAY OF THE LOCUST
監督: ジョン・シュレシンジャー
音楽: ジョン・バリー
出演: ドナルド・サザーランド、カレン・ブラック、ウィリアム・アザートン、ボー・ホプキンス、ジェラルディン・ペイジ、バージェス・メレディス、リチャード・A・ダイサート、ジャッキー・アール・ヘイリー
1975年 アメリカ映画


今夜は、HKさんのコメントで思い出した1本をご紹介。
「真夜中のカウボーイ」のジョン・シュレシンジャー監督が「マラソン・マン」の前に撮った裏ハリウッド群像劇。
まだ未成年の頃にうっかり観てしまい、以来トラウマになって二度と観る気がしない悪夢の1本です。
大人になってから観れば印象が変わったのかも知れませんが、
子供にあの衝撃のクライマックスは強烈過ぎです。
集団ヒステリーというか、群集心理の恐ろしさを思い知らされます。
クライマックスではじめて「イナゴの日」というタイトルの意味が分かります。
ストーリーは、華麗なるハリウッドの舞台裏でモゾモゾとうごめくルーザー(負け犬)な人々の人間模様が描かれていくという形で描かれていきます。
ただでさえ、70年代映画を象徴する(良く言えば)個性派女優カレン・ブラックが出ているだけでトラウマになりそうなのに、
救いようのない展開にゲンナリします。
僕が群像劇をキライになった原点がここにあります。
この映画観てトラウマになって、群像劇には拒絶反応が出るようになりました。
気分が落ち込んでいる時には、観ない方が無難だと思います。



音楽は、ジョンバリー。
ジョン・シュレシンジャー監督とは「真夜中のカウボーイ」でも組んでいます。
暗黒な本編に比べて、スコアは美メロでホッとします。
救いようのない作品の中で唯一救われる部分です。
いつもの美メロ全開のバリー節が素敵です。
例のさざ波の打ち返しのようなストリングスも健在です。
本編が救われないので、どうしても劇伴奏の中には
ブキミなストリングスが出てきたり、「キング・コング」ばりのスペクタクルなスコアもありますが、
基本はやはりテーマの美メロ。
これに、30年代の既成曲?Louis Armstrong & Orchestra の「Jeepers Creepers」などが加わります。
サントラはLPが廃盤になってから、長らくCDにはなりませんでしたが、
去年、米Intradaから2000枚限定でCD化されています。
LPと同じ音源で増曲なしの40分に満たない内容なので、
ちょっと物足りない感じがするかもしれません。
このCD、本編の印象が影響してか、いまだにIntradaのカタログにCDが載ってます。
まだこの盤をお持ちでないバリー・ファンの方は、この機会に是非どうぞ。


ランキング参加中です
みなさんの応援ポチを励みに更新頑張ります(^o^)
よろしかったら、ポチッとクリックお願いします♪

  ↓
にほんブログ村 映画ブログ 映画音楽・サントラへ
にほんブログ村



Ost: the Day of the Locust/John Barry

¥5,517
Amazon.co.jp

イナゴの日 [DVD]/ドナルド・サザーランド,カレン・ブラック,バージェス・メレディス

¥1,575
Amazon.co.jp