L' ANNEE SAINTE
監督: ジャン・ジロー
音楽: クロード・ボラン
出演: ジャン・ギャバン、ジャン=クロード・ブリアリ、ダニエル・ダリュー、ニコレッタ・マキャヴェリ、アンリ・ウィロージュ、ジャック・マラン
1976年 フランス映画


ジャン・ギャバンの遺作なのに日本では劇場未公開になってしまったフランス映画。
クライム・サスペンス+コメディといった感じの作品です。
ビデオが出たり、TVでも放映されたことがあるので、
観たことがある人もいるんじゃないかと思います。
ストーリーは、刑務所を相棒と共に脱獄した老ギャングが、
司祭と神父のコンビに化けて、ローマ行きの旅客機に乗り込みます。
目的は、昔隠しておいた金を掘り起こし余生を豊かに過ごすため。
ところが、その旅客機がハイジャックされてしまいます。
ハイジャック犯は乗客を人質に取り身代金を要求しますが、
老ギャング(司祭)の機転であっさりお縄になり、彼らは乗客から拍手喝采を浴びます。
しかし、老ギャングを追っていた警察本部長は彼らが乗った旅客機を突き止め・・・・というお話です。
皮肉なラストがなんともいい味を出しています。
ジャン・ギャバン、本作でも貫禄のある演技が素晴らしい。
遺作で自分が一番得意としてた役をやる(ちょっと変化球だけど)、
これって役者として幸せなことだよなあ。



音楽は、フランスのクロード・ボラン。
テーマ曲は、ハーモニカがソロを取るなかなか粋な曲。
こういうほのぼのとした明るい曲をメインにもってくる映画って素敵だなあ。
粋な映画には粋なスコアが似合います。
なんかフレーズがモリコーネの「ニューシネマ・パラダイス」に似てるぞ。
でも製作されたのは、「ニューシネマ・パラダイス」の方がずっと後・・・・。
まあ、いいか。
劇伴は、ちょっとハードめな曲もありますが、
全体的にジャズ寄りで明るいスコアが中心です。
ハモンドオルガンが多用されていて、ハモンド好きの僕としては好印象。
ハモンドが入ると、曲の印象がちょっとメロウになっていい。
(泥臭いって敬遠する人もいるけど)
サントラCDは、90年代にイタリアのCAMレーベルから発売されたものがまだ生きているようです。


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