半年くらい前、前立腺ガンの末期だということが分かったデニス・ホッパーが５月２９日亡くなりました。
享年７４歳。
ハリウッドの反逆児と言われたホッパーおじさんも帰らぬ人となりました。
困ったなあ、好きな映画人、ミュージシャンがどんどん死んでいくなあ。
今日は、デニス・ホッパー追悼ということで、
こんなもん取り上げてみました。
STRAIGHT TO HELL
監督： アレックス・コックス
音楽： プレイ・フォー・レイン
出演： サイ・リチャードソン、ジョー・ストラマー、ディック・ルード、コートニー・ラヴ、デニス・ホッパー、エルヴィス・コステロ、グレイス・ジョーンズ、ジム・ジャームッシュ、ザ・ポーグス、ザンダー・バークレイ、サラ・シュガーマン
１９８７年 アメリカ映画
メキシカンでパンクな映像作家アレックス・コックスが手がけたウェスタン風クライム・ムービー。
B級映画、ペキンパー、マカロニ・ウェスタンへのオマージュたっぷりの結構デタラメな映画です。
出演陣の中にも、ミュージシャンがゴロゴロいるのも面白い。
クラッシュのジョー・ストラマー、エルヴィス・コステロ、コートニー・ラヴ、グレイス・ジョーンズ、ザ・ポーグス・・・。
特にシェーン・マッゴウワン率いるザ・ポーグスの連中ときたら、マカロニ・ウェスタンに出てくる山賊そのまんま。
こんなに似合うとは思いませんでした。
デニス・ホッパーもそんなに出番は無かったように思いますが、出てます。
ストーリーは、殺し屋トリオが銀行強盗をして奪った金を持って逃走中、
車が故障して仕方なく荒くれどもが住む町に立ち寄ることになります。
町の荒くれたちは、殺し屋たちの持つ大金に目を付け・・・・
大金を巡って両者が壮絶な死闘が繰り広げる・・・というようなお話です。
この映画、アレックス・コックス監督が周りの友達と肩の力を抜いて（抜きすぎかも）撮ったような印象があります。
お世辞にも完成度はあんまり高くありません。
ヘンテコでショボイ映画です(^_^;)
でも、個人的には好きだなあ。
音楽は、アレックス・コックス作品でよくスコアを手がけるプレイ・フォー・レインというユニット。
メンバーは、Dan Wool、Gary Brown、Jim Woodyの３人だったような・・・・・。
曖昧な記憶でスミマセン(^_^;)
本作では、マカロニ・テイスト満載のテーマ曲を聴かせてくれます。
公開当時、米Enigmaレーベルから発売された１１曲入りのサントラでは、
彼らの演奏はテーマ曲を含めて３曲しか入ってませんでしたが、
後に大幅に増曲した２９曲入りサントラでは６曲に増えてます。
その他に、ザ・ポーグス（続・夕陽のガンマンのユルユルカバーあり）、ジョー・ストラマー、コステロ（マクナマス・ギャング名義）等々の演奏が聴けます。
歌モノは、やはりザ・ポーグスの曲が一番多く、
彼らのオリジナル・アルバムに入っているナンバーのバージョン違いなんていうのも入ってます。
本編はショボイけど、サントラは豪華という不思議な作品です。
ガイコツをあしらった、オインゴ・ボインゴみたいなCDジャケも素敵です。
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