DICK SMART 2007
監督: フランコ・プロスペリ
音楽: マリオ・ナシンベーネ
出演: リチャード・ワイラー、マーガレット・リー、ロザナ・タバホス、フラヴィア・バルビ、エリオ・グエリエッロ、ヴァレンティーノ・マッキ
1966年 イタリア映画



かつて「黄金のスパイ作戦」と銘打ってお茶の間で放映されたパチモン・マカロニ・スパイ・アクションの中の1本。
これ、リアルタイムで観ることができた人たちがうらやましいなあ。
実はこの映画、観たことがないのですが、
噂によれば、核兵器のエネルギーを使って人工ダイヤモンドを作る技術を発明した科学者チームが、
謎の組織に誘拐され、秘密諜報員のディック・スマートが調査に乗り出す・・・・というお話のようです。
Youtubeに動画あったので紹介しますが、相変わらず秘密兵器は愉快なものが多いようです。
その代表格がこれ、空飛ぶススクーター。
なんか、メトロン星人かフナみたいなフェイスです。
監督は、ロバート・ウェッバーの「殺しのテクニック」を手がけるフランコ・プロスペリ。
さらに、「続・荒野の1ドル銀貨」の監督ドゥッチオ・テッサリが脚本に携わっているので、
未公開パチモン・スパイ・アクションにしては良作の部類に入るのではないかと思ってます。
ディック・スマートを助けるアシスタントに、「パチモン界のマリリン・モンロー」マーガレット・リーがまたまた登場します。
スマートを演じるリチャード・ワイラーは、フランスとイタリアの合作スパイ映画「追撃イスタンブール要塞」(1966年)では
フランスの秘密諜報員「FX-18」を演じてます。
あれこれ忙しいことで・・・・(^_^;)




音楽は、イタリアの巨匠マリオ・ナシンベーネ。
ナシンベーネというと、どうしても「ソロモンとシバの女王」、「ヴァイキング」、「バラバ」、「アレキサンダー大王」
といった史劇系の重量級スコアを想像してしまうので、この手のスパイものはどうかなと思ってしまいます。
しかし、本作では意外にも軽やかなメイン・テーマを提供していてビックリ。
ボサノバを基調とした、清涼感のあるオシャレ・スパイ・スコアになっています。
劇伴も基本的にこのバリエーションで構成されています。
特に例の空飛ぶベスパが空を飛ぶ時には、このモチーフが活躍するようです。
本邦劇場未公開に終わったものの、本国イタリアでは2000年にLPが限定発売され、
その後、増曲したCDも発売されています。
現在は廃盤なのか、ちょっと入手が難しいようです。
史劇スコアというと何故か僕の中では、キ○タマをイメージしてしまうのですが、
キ○タマ系史劇スコアの仕事が多いナシンベーネ
の別の顔を知る上でなかなか興味深いスコアだといえます。




よろしかったら、ポチッとお願いします(^o^)
  ↓
にほんブログ村 映画ブログ 映画音楽・サントラへ
にほんブログ村


メイン・テーマ



空飛ぶスクーター