SATANIK
監督: ピエロ・ヴィヴァレッリ
音楽: マニュエル・パラダ、ロマノ・ムッソリーニ
出演: マグダ・コノプカ、フリオ・ペーニャ、アルマンド・カルパユーミ・ラーオ
1968年 イタリア/スペイン映画


これ、観たことがないのですが、一部ではかなりカルトな人気を持つサスペンス・ホラーのようです。
覆面したお姉さんのイラストが印象的なので、案外有名だったりします。
タイトルを見てのとおり、かなり過激なTV放送時の邦題が付けられています。
これは、東京12チャンネルで放送された際につけられたもののようです。
原題がSATANIKなのに、なんで「・・血を飲んだ女」になるんでしょう。
ストーリーは、顔にキズのある年増のおばさんが、研究開発中の新薬を飲んで若返り、
男共を誘惑する・・・というようなお話のようです。
若返りの効果は数時間という設定は、なんだか「メルモちゃん」みたいだな。
この映画の最大のウリは、主人公を演じるマグダ・コノプカのストリップ・シーンだとか。
下の動画がそのシーンだと思うのですが、案外と控えめ。
その昔、テレビで放映された時には、トラウマになった人もいたとか。
どこがどうトラウマになるのか、ちょっと想像しにくいのですが、
リージョン・フリーのDVDが海外で出ているようなので、
そのうち観てみたい作品です。
もともと、ヨーロッパのコミックが原作のようですが、
スペインとイタリアの合作となっていて、パチモンにカテゴライズしていいものか、
ちょっと迷うところです。



音楽は、マニュエル・パラダと、製作もしているロマノ・ムッソリーニが担当。
カルト・ムービーのニオイがプンプンする作品ですが、
スコアは 渋谷系が大喜びしたであろう、チネ・ジャズのオンパレード。
(数曲のサスペンス・スコアはあるものの、ほとんどが正統派ジャズ・スコアになっています。)
伊BEATレーベルからまさかのCD化も納得の内容です。
これ、ハード・バップっていうのでしょうか。
ジャズ色の強いオシャレなサウンドです。
もちろん、マカロニ・パチモン・スコアといえば、ボサノバ、これも入っています。
未公開映画にしては、ピエロ・ピッチョーニやアルマンドー・トロヴァヨーリあたりにも通じる本格的なジャズ・スコアでビックリ。
1曲目からモロ・ジャズだもんなあ。
マイルス・デイヴィスを意識したようなトランペットも入っています(^_^;)
サントラは、かつてはLPも出ていなかったように思います。
曲のタイトルが全部seq.1とかseq.2になってるんだもん。
この手のトラック・リストのサントラは、過去に音源化されたことがなく、
今回初めての音源化でありながら、
レーベル側がタイトルつけるの面倒くさがって手抜いちゃってるのが丸わかりで微笑ましい。
限定500枚でアナログ盤も発売されたほどの人気ぶりです。
演奏には、flute:Marcello Boschi、accordion:Wolmer Beltrami 、trumpet:Nino Culasso、guitar Mario Gangiといった人たちが参加しています。


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