THE COTTON CLUB
監督: フランシス・フォード・コッポラ
音楽: ジョン・バリー
出演: リチャード・ギア、ダイアン・レイン、グレゴリー・ハインズ、ロネット・マッキー、ボブ・ホスキンス、ジェームズ・レマー、ニコラス・ケイジ 、アレン・ガーフィールド、トム・ウェイツ、 ジョー・ダレッサンドロ 、ジェニファー・グレイ、マリオ・ヴァン・ピーブルズ
1984年 アメリカ映画



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禁酒法時代のハーレムを舞台にした、コッポラ作品の中では駄作の誉れ高い群像劇。
群像劇って、よっぽど上手に作らないと、焦点が定まらないまま、
結局何が言いたいのか分からないまま終わっちゃうパターンが多いような気がします。
評論家受けがいいのに、観てみるとてんで面白くない映画ってありますよね。
本作品は、そこまでではないにしろ、結構巷の評価は低いようです。
ダイアン・レインもラジー賞ノミネートだし。
でも、個人的には大学時代の初々しい思い出とともに、なんとなく美化されているような映画。
確かにアダルトな雰囲気や当時のファッションはなかなか良かったし、タップを踏むグレゴリー・ハインズはカッコ良かった。
その反面、本作品でのリチャード・ギアはハズレでした。
ストーリーは、禁酒法時代のハーレムで、場末のクラブでコルネット吹きをしているリチャード・ギアが、
店を仕切るボスを救ったことから気に入られ、
ボスの下でピアノを弾くことになります。
その時にボスの愛人ダイアン・レインに一目惚れ、ボスの目を盗んで逢い引きをする仲になっちゃいます。
一方、近所の高級クラブ「コットン・クラブ」のオーディションに合格した黒人兄弟は、
黒人出入りお断りのその店でタップダンスを披露することができるようになります。
コルネット吹きは、その後映画界へ進出する話が転がり込んできたりいろいろしますが・・・・というお話。

山場らしい山場もなく、ダラダラとお話が進み、なんだか煮え切らない終わり方をするので、観る人によっては退屈な映画に映ることでしょう。

ダッチ・シュルツやラッキー・ルチアーノといった、実在したギャングが出てきたり、
史実とフィクションを上手くミックスして作ってあります。
全体の雰囲気は結構いい映画だったように思うので、今度DVDでもう一度観てみたい作品です。





音楽は、巨匠ジョン・バリー。
といっても、巨匠のスコアはちょっぴりで、主に音楽監督を務めているようです。
なにしろ、20~30年代のハーレム「コットン・クラブ」といえば、主役はデューク・エリントン。
エリントン楽団の名曲の数々を洗練された演奏で聴かせてくれます。
サントラは、デューク・エリントン楽団の曲を中心に構成されていて、アルバム14曲中、9曲がエリントン・ナンバーです。
有名な「ムード・インディゴ」も入っています。
ビッグ・バンド・アレンジは、リード奏者として演奏もしているボブ・ウィルバーが担当。
ビッグ・バンドな演奏には、ルー・ソロフ(tp)、ローレンス・フェルドマン(ts)、マーク・シェーン(p)といったメンツが参加。
ただ、このサントラは、あまりに演奏がオシャレでお行儀良すぎて、少々不満です。
60年代ジャマイカのオーセンティックなインストスカをこよなく愛するおっさんとしては、汚くてだらしない音のインチキな感じのジャズが好みです。
なお、ジョン・バリーのオリジナル曲も2曲ですが、収録されています。
これがまた、相変わらず美しいナンバーで素敵です。
当時のナンバーに雰囲気を近づけてますが、根底に流れるのはやっぱりバリー節。
どんなアレンジになっても巨匠の作品であることががちゃんと分かる曲・・・さすがです。
その他は、キャブ・キャロウェイのナンバーやハロルド・アレンの曲などが入っています。



・・・と、ここまでが過去記事。

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