SUPERFANTAGENIO
監督：ブルーノ・コルブッチ
音楽：ファビオ・フリッツィ
主演：バッド・スペンサー、ルカ・ヴェナンティーニ、ジャネット・アグレン、ジュリアン・ヴォローシン、ウンベルト・ラホ、ラファエル・モットーラ
１９８６年 イタリア映画
なんと、バッド・スペンサーが出た劇場未公開のパチモン・ファンタジー映画。
監督は脚本家として知られる（知られてねえか）、ブルーノ・コルブッチ。
フランク・Ｂ・コリッシュなんて、英語名も持っています。
「殺しが静かにやってくる」等、セルジオ・コルブッチ作品の脚本を手がけているので、もしかして兄弟か。
ストーリーは、骨董品屋のおっさんが海から引き上げたガラクタを店の少年が整理していると、
中にへんてこなランプがあって、それをゴシゴシ磨くと、いきなりアラジンが出てきて、
少年といろんな冒険をする・・・・というお子様向けのお話。
すげえ、アラジンと魔法のランプだ。
バッド・スペンサーがアラジンだもんなあ。
空飛ぶ絨毯も出てきて、ヘリコプターとのチェイスもあります。
もう思い切り合成なのは丸わかりですが、なんかいいよなあ、この雰囲気。
バッド・スペンサーの怪しげな衣装もスゴイものがありますが、ほのぼのしたファンタジーという感じです。
これ、日本では劇場未公開なんだよなあ。
ドイツでは公開されてるのに。
バッド・スペンサー扮するアラジンが魔法を駆使して少年と大活躍。
もちろん、バッド・スペンサーが出てくるので、いつものげんこつファイトもあります。
冷静に考えるとバカバカしいお話ですが、こういう平和な映画もいいもんです。
この映画、驚いたことにゴーラン＆グローバスのキャノン・フィルムの製作となっています。
音楽は、「サンゲリア」のファビオ・フリッツィ。
この人、もともとミュージシャンだったようで、メロのしっかりした曲を書くので
この人が手がけたサントラにハズレは少ないように思います。
テーマ曲はとっても楽しいエレクトリック・フュージョン。
パチモンにしては、よく出来た曲です。
ただし、シンセのブラス系の音が時代を感じさせます。
このメロを使った主題歌もあります。
子供のコーラスとおっさんの声の掛け合い（デュエット？）が聴けます。
このオッサンの声、バッド・スペンサーかな？
平和でいいなあ、こういう雰囲気の曲。
この主題歌は、Eumir Deodatoという人の作曲となっています。
まさか、ルッジェロ・デオダート監督の身内か？
劇伴の中には、お約束のアラビア風な怪しげなトラックもあり、楽しませてくれます。
サントラは公開時にＬＰも発売されていたようです。
ＣＤも例の「パチモンの殿堂」伊Digitomoviesレーベルから発売されています。
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Superfantagenio/Fabio Frizzi
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