La tigre è ancora viva : Sandokan alla riscossa
監督 セルジオ・ソリーマ
音楽 グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
出演 カビル・ベディ、フィリップ・ルロイ、マッシモ・フォッシ
1976年 イタリア映画


平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・



1966年にイタリアで大ヒットした(ほんとか?)「サンドカン」の続編にあたる作品。
たぶん、ウンベルト・レンツィ監督、スティーヴ・リーヴス主演の「サンドカン総攻撃」というのがそれだと思うのですが、
リサーチ不足でなんとも言えません。
イギリス統治下のボルネオ島を舞台にした海賊活劇で、
もともと、このキャラはエミリオ・サルガリという人が書いた海賊小説の主人公からとっているようです。
「サンドカン」シリーズは全部で11巻もあって、イタリアでは大変人気のある冒険小説のクラシックだということです。
映画、TVシリーズを始め、アニメにもなっているようです。
それくらいイタリアでは有名なサンドカンを「非常の標的」のセルジオ・ソリーマ監督がメガホンを取って、
弱きを助け悪を挫く「ゾロ」みたいな映画にまとめ上げています。
サンドカンの風貌からしてもわかる通り、この映画、さながらパチモン版パイレーツ・オブ・カリビアンです。
主演のカビル・ベディは、「007オクトパシー」のラスト近くで軽飛行機上でボンドと格闘する用心棒役の人です。
それにしても、「サンドカン」って・・・・・ドラム缶みたいだ。




音楽は、パチモン映画には欠かせないグイド&マウリッツィオ・デ・アンジェリス兄弟。
オープニング・テーマは、パンフルートのようなシンセがメインのメロを取る
爽やかでどことなくトロピカルな雰囲気のあるインスト。
しかし、この映画のキモはなんといっても濃厚な主題歌に尽きます。
主題歌は、オリバー・オニオンズ名義の豪快なカンツォーネ・ロック(こんなジャンルあるのか?)。
歌詞の中で「サンドカア~ン」を連発するので、イヤでも「サンドカン」という言葉が耳にこびり付いてしまいます。
ある意味、洗脳ですね、これは。
途中の間奏は、怪しげなインド風フレーズに変化します。
この主題歌を聴いたら、この映画のタイトルを二度と忘れることができないでしょう。
全然あか抜けないとっちらかった印象の主題歌で、
その昔、僕の父が韓国旅行のお土産で持ち帰った80年代韓国ロックのLPにこんな曲がありました。
この主題歌とそのモチーフが、サンドカンが活躍するシーンで何度も流れます。
まあ、この「サンドカア~ン!」はラストもバッチリ流れて、
これでもかと観る者の脳裏に刷り込みをします。
この映画を見終わった頃には、みなさんは「サンドカア~ン」という耳鳴りが延々と続くことでしょう。
そして、「サンドカン」のサントラが欲しくてたまらなくなることでしょう。
映画公開当時は、シングル盤しか発売されませんでした(これで十分なのですが)、
最近になってマスター・テープから初めてアルバム化が図られて、イタリアのDigitmoviesレーベルから
CDが発売されています。




・・・と、ここまでが過去記事。

CDは今ではかなりのプレミアがついてしまっていますが、i-Tunesでダウンロード版が入手可能です。

Amazonではヒットしなかったなあ。

あ、LPも出たみたいですが、現在では品薄のようです。











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