PANIC IN YEAR ZERO
監督: レイ・ミランド
音楽: レス・バクスター
出演: レイ・ミランド、ジーン・ヘイゲン、フランキー・アヴァロン、メアリー・ミッチェル、ジョーン・フリーマン、リチャード・ガーランド、リチャード・バカリアン
1962年 アメリカ映画


これ、パチモンじゃないれっきとしたハリウッド映画なのですが、
タイトルがパチモン風なのでご紹介。
核戦争後のパニックを描いた白黒SF映画なのですが、
邦題が凄すぎ。
大蔵映画というところの配給の作品ですが、このタイトルはあんまりだ。
ストーリーは、ある家族がドライブ中に、遠くにでっかいキノコ雲を見かけます。
なんだろうと思っていたら、ラジオで第三次世界大戦が勃発して、
世界の主要都市が壊滅したという放送が流れ、世界が終わってしまったことを知ります。
主人公は家族でなんとかこの終末世界を生き抜こうと決意し、
食料や銃を買い込んで、サバイバルに繰り出す・・・・というお話です。
しかし、この家族を率いる主人公が実はとんでもないやつで、
食料買うのに小切手を拒否されると銃で脅して強奪するわ、
渋滞で車が通れないと近くにガソリンぶちまけて火を付けるわ、
バリケードは強行突破するわ、
橋を破壊して自分たちだけ助かろうとするわ、
とにかく他人を押しのけてでも自分たちだけは生き残ろうとするトンデモない映画です。
主演は「失われた週末」の鬼気迫る演技で知られるレイ・ミランド。
この映画を含めて4本くらいの作品を監督・主演しているようです。



音楽は、レス・バクスター。
この人、エキゾチックなスコアを書く人というイメージがあって、
僕の中ではマーティン・デニーあたりと双璧をなすエキゾチック・サウンドの雄という認識が強いです。
そんな先入観があるので、この映画のスコアは意外でした。
この人のバックグラウンドにジャズがあるのはなんとなく感じていましたが、
本作は基本的にビッグバンド調のアレンジと演奏で、ゴージャスな雰囲気に溢れています。
テーマ曲は、モロにビッグバンド風の派手なジャズ・スコア。
これが結構カッコいい。
劇伴もこのジャズ・テイストが生かされていますが、
サスペンス描写になると、「バーン、ババーン」みたいなこけおどし的なブラスが入って、
オールドスタイルな雰囲気が満点。
あんまりレス・バクスターっぽくないですが、
米La-La Landレーベルから限定1200枚でCDが発売されました。
これまでサントラが発売されたことがないのですが、40年以上もたって奇跡の音源化です。
これ、MGMの昔の映画の蔵出し音源をリマスターして作ったとか。
1200枚もあるけど、こんなに買う人いるんだろうか。


あ~あ、新年早々、段々パチモン映画秘宝館みたいになってきたなあ。
kazzpさんが指摘しておられた当ブログの「ネタ切れ」説・・・・・図星です(^^;)


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