LA CAGE AUX FOLLES
監督: エドゥアール・モリナロ
音楽: エンニオ・モリコーネ
出演: ウーゴ・トニャッツィ、ミシェル・セロー、ミシェル・ガラブリュ、レミ・ローラン、ルイザ・マネリ、クレール・モーリエ、カルメン・スカルピッタ、ベニー・リュケ、ヴェナンチーノ・ヴェナンチーニ、カルロ・リアリイ
1978年 イタリア/フランス映画




平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・





大ヒットしたフランスの舞台劇を映画化したコメディの傑作。
舞台でも主役を演じたミシェル・セローが映画でも同じ役をやっています。
彼のセザール賞ものの演技は必見です。
ストーリーは、ゲイクラブのオーナーとその恋人が暮らす愛の巣へ、
オーナーの1人息子が突然帰ってきて、結婚したいと言い出します。
相手の女性の父は、某政党の党首だか書記長だか、とにかく偉い人。
さらに息子はこの家族を実家に招待したいと言い出したから、さあ大変。
息子の両親の秘密が分かったら、カタブツのお義父さんが結婚を許すわけがない。
秘密を隠し通すため、みんなで悪戦苦闘する・・・・というお話です。
コメディなんだけど、同性間の愛を真面目にとらえた部分や家族愛を描いた部分もあって、
ただゲラゲラ笑うだけのドタバタ映画とはひと味違った作品です。
軽いお下劣な笑いも織り交ぜながら、最後の最後に大爆笑エピソードが待っています。
これには腹の皮がよじれるくらい笑いました。
この映画のハリウッド・リメイク「バードケイジ」では、ジーン・ハックマンがお義父さん役をやっていて
またまた大笑いです。


音楽は、エンニオ・モリコーネ。
スコア全体が明るいトーンで統一されたとても聴きやすいほのぼのとしたスコアです。
イージーリスニング風のスコアが多く、キーボード等のきらびやかな音が織り込まれていて、
適度なビート感もあるので、キュートでポップな印象を受けます。
逆にモリコーネの代名詞である流麗なストリングスが美メロを奏でるタイプのスコアは少なめです。
ただ、最近になって気が付いたのですが、本作のスコアにはエッダやイ・カントリ・モデルニの姿がありません。
このころは、あんまり一緒に仕事しなくなってたのかなあ。
テーマ曲は、明るいトランペットで始まる、フランスというよりちょっとスパニッシュな香りのするオシャレな曲。
何度聴いてもいい曲だなあ、これ。
「ミスター・ノーボディ」でも使われたカエルの鳴き声のような変な音のキーボードも入っています。
このテーマ・モチーフはいろんなアレンジを施されて、スコア中、何度も顔を出します。
こういうのが映画音楽の正しいあり方だよなあ。
このモチーフを基本にしながら、他にもいろんなバリエーションのモチーフが出てきて、
この人の引き出しの多さにはいつもながら感心させられます。
サントラ盤は、イタリアのCAMレーベルから2作目とカップリングされたお徳用盤が発売されています。



・・・と、ここまでが過去記事。

現在では、本作品単独のダウンロード版が発売されています。



よろしかったら、ポチッとお願いします(^o^)
  ↓
にほんブログ村 映画ブログ 映画音楽・サントラへ
にほんブログ村