LA NOTTE DEI DIAVOLI
監督: ジョルジオ・フェローニ
音楽: ジョルジョ・ガスリーニ
出演: ジャンニ・ガルコ、アゴスティーナ・ベリ、マーク・ロバーツ、テレサ・ギンペラ、チンジア・デ・カロリス
1972年 イタリア/スペイン映画



うちのブログでは、マカロニ・ウェスタン「サルタナ」シリーズの主演でお馴染み(でもないか)ジャンニ・ガルコが主演したマカロニ・ホラー。
共演のアゴスティーナ・ベリがべっぴんさんで、劇中サービス・ショットもあるのでその筋のファンの方にはオススメです。
ていうか、アゴスティーナ・ベリって他の映画でも脱いでたなあ。やれやれ。
お話は、簡単に言うと・・・・・ある平凡な一家が山村に一泊したところ、そこは魔女の住む村で、
一家は呪われて次々にゾンビと化していくというストーリーで、
それを精神病院に担ぎこまれた男の回想シーンとして描かれています。
特殊効果はカルロ・ランバルディが担当していますが、
このころはまだ手加減していたというか、テクが未熟だったのか、
エグイ残酷描写はあんまりありません。
狂ったように高笑いしながら襲いかかるゾンビ(死人)がすごくブキミ。
特に後半で子供たちが呪われて、ゾンビに襲われて格闘するお父さんをゲラゲラ笑いながら見物するシーンが結構コワい。
但し、このゾンビたちはファンデーション塗ったくったチアノーゼ顔ですが、
襲いかかってきても噛んだりしないところをみると、
人肉は食べないようです。
ネタバレになるといけないのであえて言いませんが、
ラストシーンは結構印象に残ります。




音楽は、ジョルジョ・ガスリーニ。
「サスペリア2」でゴブリンと共作したことでも知られる人です。
一応、ゾンビ映画なのですが、テーマ曲は昼メロのような甘美なメロディがあっと驚く流麗なチューン。
しかも、ヴォーカルというかスキャットはあのエッダが担当。
切ない調べはとてもゾンビ・ホラーのテーマ曲とは思えません。
ところが、劇伴になると不穏な音階のストリングスをフィーチャーした
不安感たっぷりのオーソドックスなホラー・チューンに早変わり。
バッキングが違うだけでエッダのスキャットもブキミに聞こえてしまいます。
微妙に音が外れてんじゃないかと不安になるヴァイオリンは、
「フレンチ・コネクション」ばりにフリーキーで不愉快です。
他のスコアも、極めてオーソドックスな怪奇映画の劇伴という雰囲気です。
チェンバロとうねるベースで構成された曲がドロドロしてて、
なかなかいい感じのホラースコアです。
ロック畑の僕がいうのも何ですが、この人、ジャズのフィーリングがあるような気がするのですが・・・・・。
スコア全体としてあんまり目立った特徴はありませんが、
メロにしろ曲の構成にしろ、かなりまっとうな方なので、
安心して聴くことができるスコアです。
サントラ盤はLPは発売されなかったようですが、
5,6年前にイタリアのDigitmoviesレーベルからCDが発売されています。



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