SUPER EXPRESS 109
監督: 佐藤純弥
音楽: 青山八郎
出演: 高倉健、山本圭、田中邦衛、織田あきら、郷えい治、宇津井健、千葉真一、小林稔侍、志村喬、永井智雄、中田博久、千葉治郎、志穂美悦子、渡辺文雄、竜雷太、丹波哲郎、鈴木瑞穂、青木義朗、黒部進、北大路欣也
1975年 日本映画


ストーリーは、新幹線に爆弾が仕掛けられ、乗客全員が人質になるという前代未聞の脅迫事件が発生します。
爆弾は、新幹線が時速80㎞以下になると爆発する仕掛けになっていて、新幹線は常に走り続けなければならなくなります。
東京を出発した新幹線は、途中のポイント切り替えでなんとか危機を脱していきますが、終点博多が刻々と近づいていた・・・・というお話です。
なんでも、この映画、宣伝不足で興行収入は振るわなかったものの、そのサスペンスフルな展開としっかりした脚本から、
ビデオやTVで放映されてからじわじわと人気が出始め、いまや「太陽を盗んだ男」と並ぶ和製カルト映画と化しています。
まあ、キャストのものすごいこと。
きりがないので割愛しましたが、蒼々たるメンバーに唖然とします。
当時、ハリウッド製パニック映画がオールスターキャストで描かれたいたので、対抗心を燃やしたのでしょう。
ヤクザ映画のイメージが強い東映のイメチェン作という見方もできます。
公開当時、この映画、製作費は5億円と言われていました。
予告編では、「東映が総力を結集してお贈りする超大作!」って字幕が出ます。
日本映画って、相変わらず予告編の字体が時代を感じさせます。
まるで「極底探検船ポーラーボーラ」や「ウルトラマン」に「仁義なき戦い」を足したようなフォントです。
なお、この映画、犯人側の心理描写を大幅にカットした輸出向けバージョン「Crisis Express 109」が、
フランスを中心に大ヒットしたそうです。



音楽は、青山八郎さんだそうです。
(ほとんど、この人のこと知らない(T_T))
スコアは、意外にも(失礼)オシャレでレアグルーヴな雰囲気が感じられる名盤です。
プロローグは、なんとモリコーネを意識したエッダのようなスキャットをフィーチャーした
曲でビックリ。
このスキャットを担当したのは、伊集加代子さんという人だそうです。
このサントラ、思い切りフリー・ソウルな雰囲気のあるアルバムだなあ。
特に、その中でもメイン・タイトルの濃いこと。
チャカポコ・ギターにローズ・ピアノ、グルーヴーなドラムにベース、そこへストリングスと、
これ案外カッコいいじゃん。
和モノレアグルーヴの名曲ですね、これは。
公開当時は、シングル盤しか発売されなかったようです。
それが今では、VAPのサントラCDシリーズの中の一作として、41曲も入った完全盤を買うことができます。
当時のシングルもボーナストラックとして、CDに収録されています。


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