EASY RIDER
監督： デニス・ホッパー
音楽： ザ・バーズ他
出演： ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、アントニオ・メンドーサ、ジャック・ニコルソン、カレン・ブラック、ルーク・アスキュー、ロバート・ウォーカー・Ｊｒ、ルアナ・アンダース、トニー・ベイジル、ホイト・アクストン
１９６９年 アメリカ映画
４日も更新をさぼってしまいました・・・・・・(T_T)m(_ _)m
どうも最近、ペースが乱れてしまってます。
帰宅してとりあえず夕ご飯食べて横になったら、
そのまま電気つけっ放しで朝まで気絶・・・・なんて日が続いてます。
このところ、外から見ると我が家は不夜城状態です。
受験生でもいるのではないかと誤解されそうです。
エコにも悪いし、こういう生活は正さねば・・・・。
今日は、かなりベタなアメリカン・ニューシネマをご紹介。
秘宝でもなんでもないのですが、今まで紹介したことが無かったので取り上げます。
お話は、あえて紹介するまでもなくあまりに有名なので詳しくは書きませんが、
麻薬密売でもうけた大金を持って２人のヒッピー野郎がでっかいバイクでアメリカ大陸を旅するというただそれだけのお話なのですが、
今ではアメリカン・ニューシネマの金字塔のような存在です。
この映画、あまりにベタなのでスタッフが誰なのか今まで全く興味がなくて知りませんでしたが、
やけに絵になるカメラワークは、なんと「未知との遭遇」や「ニューヨーク・ニューヨーク」の名匠ラズロ・コバックスだったとは・・・・。
恥ずかしながら初めて知りました。
低予算とはいえ、始めから名作となるべくして出来上がったような作品だったのですね。
「自由の国」と言われるアメリカの暗部にメスを入れたような作品です。
劇中、変なおっさんを演じたジャック･ニコルソンが「自由にもいろんな形があって、他人の自由は時として自分にとって異質な存在でむしろ恐怖や憎悪の対象だったりする。」
みたいなことを言ってたように思います。
その結果、自由を追い求めた２人にはあまりに唐突なラストの衝撃が待っています。
個人的にはバイクに全く興味が無いので、主人公の２人がバイクで疾走する長々としたシーンにはちょっと睡魔が・・・・。
禅問答のようなセリフ回しやトリップシーンも苦痛なだけだったかも。
でも、こういう雰囲気がアメリカン・ニューシネマなんですね。
音楽は、当時のロックの既成曲を集めて使用しています。
既成の「ロック」だけでサウンドトラックを構成するというのは、当時としては斬新な発想だったと聞いています。
今でこそ、こういう手法はドラマ系やラブコメを中心に当たり前のように用いられていますが、
当時のスコア主流のサントラ界にあってはかなり目立ってたのではないでしょうか。
ステッペンウルフ、ジミ・ヘンドリックス、ザ・バーズ、ロジャー・マッギン、エレクトリック・プルーンズ等々、
当時のサイケなフィーリングのあるロックを中心に収録されています。
どれもいい曲揃いで、その中でもステッペンウルフの「Born To Be Wild」に人気が集中していると思いますが、
ひねた学生だった僕は、サントラ１曲目に収録されていた同じステッペンウルフの「The Pusher」のヘヴィネスに惹かれて、この曲を聴きまくりました。
この曲のダラ～ンとヨレた怪しげな雰囲気、最高です。
ただ、サントラでは権利の関係からか、いくつかの曲は差し替えられていて、ザ・バンドの「ザ・ウェイト」がスミスというバンドの演奏に差し替えられていたり、
エレクトリック・フラッグの「Flash Bam,Pow」は収録されていなかったりします。
このような不満な点もありますが、これはサントラ・ファンだけでなく、ロック・ファンにもお勧めの１枚です。
最近、世間ではウッドストック・フェスが再評価されているようですが、
この映画もまたまた再評価されてリバイバル上映されたりして(^^;)
再評価といえば、当時二流のバンドだったエレクトリック・プルーンズは、
８０年代にイギリスのサイケ・クラブ「アリス・イン・ザ・ワンダーランド」あたりでブレイクしてたっけ。
時代は巡るという感じですね。
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