G.I. JOE: THE RISE OF COBRA
監督: スティーヴン・ソマーズ
音楽: アラン・シルヴェストリ
出演: チャニング・テイタム、レイチェル・ニコルズ、マーロン・ウェイアンズ、シエナ・ミラー、レイ・パーク、イ・ビョンホン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、アドウェール・アキノエ=アグバエ、クリストファー・エクルストン、サイード・タグマウイ、デニス・クエイド
2009年 アメリカ映画

たまには新作のレビューをしたいと思います。
「ハムナプトラ」のスティーヴン・ソマーズ監督が描くハイパーSF娯楽アクション。
未見の状態のレビューですが、観なくてもだいたいストーリーは想像がつきます。
史上最強の国際戦闘部隊「G.I.ジョー」が悪の組織と戦う・・・ただそれだけのお話。
ヒネリも何もないんだろうなあ。
ただ、アクションに次ぐアクションは目を見張るものがあるそうで、
この手の派手なビジュアルが観たい人にはオススメできそうです。
まあ、若い俳優さんいっぱい使って、知ってる人はほとんどなし。
デニス・クエイド司令官ぐらいか・・・・あ、韓国のイ・なんとかも一応知ってた(^^;)
でもなあ、これ最初に知ったときは、フィギュアのG.I.ジョーから生まれたっていうから、
てっきりおじさんはロバート・ミッチャムの「G.I.ジョー」のリメイクだと思って胸が躍ったもんなあ。
 TVアニメ 「地上最強のエキスパートチームG.I.ジョー」がベースになって、
アクションSFになってました。
スティーヴン・ソマーズ監督なので、サービス精神旺盛なハイパー・アクションに仕上がっているのでしょうが、
ほんとストーリーはあって無いようなもんだろうなあ。
遊園地のジェットコースターに乗る気分で観に行けば結構楽しめるかも知れません。
でも、個人的にはこれはビデオ・スルーだ。
それにしても、この映画、おバカ人形劇「チーム・アメリカ:ワールド・ポリス」と設定が良く似てるのが気になる・・・・。


音楽は、今や巨匠の仲間入りのアラン・シルヴェストリ。
ソマーズ監督とは、「ハムナプトラ2」以来の付き合いです。
テーマは、この人のこれまでの諸作によくあるメロとリズムの組み合わせで出来たような予定調和的な曲。
「ジャッジ・ドレッド」と「プレデター」を足してテンポを早くしたようなモチーフです。
まあ、金太郎飴的な展開は、旧来のファンとしては「待ってました」という印象もあって好感が持てるのですが、
問題なのは、最近の若手作曲家が多用する中途半端なテクノ・ビートを巨匠も安易に使っていること。
製作側からの要望なのだと信じますが、とってつけたようなピコピコ感が違和感ありまくり。
最近は、テクノ・ビートをバックにすれば、目まぐるしいCGにマッチしたスコアが出来上がると信じ込んでいる人が多すぎる。
巨匠なんだから、安っぽいテクノ・ビートなんかに日和ったりせずに、
堂々と格調高いスコアを提供すればいいと思います。
最近特に感じるのですが、映像のテンポが早いからといってスコアのテンポも同じように速める必要はサラサラないと思います。
バックのビートは性急なビートのテクノにしておいて、
メインのメロ自体は半分のスピードに落とせば、
メロだけはゆったりと余裕を持った歌心のあるものができあがるじゃないかと思いますが、どうなんでしょう。
メロまでビートを同じテンポにしようとするから、ジャジャジャジャジャジャ・・・・いってるだけのカスみたなスコアが出来てしまうのだと思います。
こんなもんだけ、映像から切り取ってCDにされても、
おじさんは聴く気がしません。
シルヴェストリも、数々の名スコアを手がけている巨匠なのですから、
もっと自分のスタイルに自信をもって今のバカスコア路線に一石を投じて欲しいものです。

よろしかったら、ポチッとお願いします(^o^)
  ↓
にほんブログ村 映画ブログ 映画音楽・サントラへ
にほんブログ村


G.I. Joe The Rise Of Cobra

¥1,491
Amazon.co.jp