LES AMAZONES
監督:テレンス・ヤング
音:リズ・オルトラーニ
出演:アレナ・ジョンストン、サビーヌ・スン、アンジェロ・インファンティ、ファウスト・トッツィ、ルチアナ・パルッツィ、ゴデラ・マイヤー、クローディーヌ・アルブケルケ
1973年 イタリア/フランス/スペイン映画




平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。




古代ギリシャに実在したといわれる武闘派女族アマゾネスとギリシャ軍の戦いを描くスペクタクル風パチモン・ムービー。
パチモンのくせに、なんと監督に007シリーズの名匠テレンス・ヤング、音楽に「世界残酷物語」のリズ・オルトラーニを大胆に起用しています。
しかし、所詮パチモンなので名匠を起用してもトホホ映画になってしまうことを証明したような作品になってしまいました。
基本的に目を引くのは、大柄の金髪女性がドカドカ走って大立ち回りを演じたり、
ヌギヌギして大サービスするくらいでしょうか。
ストーリーは、女族アマゾネスの女王を決める武闘大会の結果、女王が決定しますが、
負けた方の女戦士が女王への復讐を心に誓います。
その一方で、アマゾネスはギリシャ軍の男たちに金を払って年に1回子孫繁栄のためだけに合体して子ダネをもらい、生んだ子が女の子だったら育てて、
男の子だったら捨てるということ繰り返していました。
ある時、アマゾネスの女王とギリシャ軍の王様がお互いを王と知らずに合体したところ、
えらい相性が良くて2人とも夢中になってしまい、ついには女王がギリシャ軍の王と駆け落ちする事態になり、
これを女王が奪われたと思いこんだアマゾネスがギリシャ軍相手に戦争を始めて、あえなく全滅しちゃう・・・・というお話です。
このパチモン、当然シリーズ化され、「空手アマゾネス」に続きます。



音楽は、イタリアのリズ・オルトラーニ。
この人は一応巨匠なのですが、
本作は「アマゾネス!!」という古代ギリシャのニオイを感じさせるスケール感あるスコアを期待すると裏切られます。
テーマ曲は、コミカルなモリコーネをイメージしたという感じがありありで、
鼓笛隊風の安っぽいマーチで始まります。
エンド・タイトルは、メロディアスで流れるようなストリングスが美しい、やっぱりモリコーネに似た曲想のスコアです。
アクション・スコアは、チープなミックスのせいで、手詰まりな閉塞感が漂うマカロニ・コンバットにありがちなマイナーな曲調の劇伴に雰囲気が似ています。

血湧き肉躍るようなスコアは残念ながらありません。

スペクタクルな史劇のように誤解されることがありますが、スコアを聴くとスペクタクルな要素は皆無であることは容易にわかります。
サントラは、かつてルチオ・フルチ監督の「マッキラー」とのカップリング盤が発売されていましたが、
今ではあんまり見かけなくなりました。




・・・と、ここまでが過去記事。

なんと現在ではデジタルリマスターしたダウンロード版が発売されています。バージョン違いも含めて全22曲69分入りです。




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