AIRPLANE!
監督: ジム・エイブラハムズ
    デヴィッド・ザッカー
    ジェリー・ザッカー
音楽: エルマー・バーンスタイン
出演: ロバート・ヘイズ、ジュリー・ハガティ、ロイド・ブリッジス、カリーム・アブドル=ジャバール、ピーター・グレイヴス、レスリー・ニールセン、エセル・マーマン、ジョナサン・バンクス
1980年 アメリカ映画



「ケンタッキー・フライド・ムービー」の3人組、ZAZ(ザッカー、エイブラハムズ、ザッカー)が手がけたナンセンス・パロディの傑作。
この映画、パロディの元ネタを知らなかったり、英語を理解できてないと笑えない部分もありますが、
普段から映画をよく観るファンには大変楽しめるオバカ映画でした。
豪華な脇役陣も笑えます。
「裸の銃を持つ男」のレスリー・ニールセンもしっかり出ています。
くだらないギャグやパロディのオンパレードで、3つのうち1つは大して笑えないギャグが出てきますが、
そんなことお構いなしに次のギャグが出てくるので、観ていて呆れてしまいます。(^o^)
個人的には、風船で出来た機長の人形を股間のチューブを吹いて膨らませるBlow Jobシーン等、
オゲレツなシーンがお気に入り。
ほんとバカな映画です。
主人公とヒロインのベタなロマンスも往年のハリウッド名画を茶化していて面白い。
(バックのスコアもバーンスタイン先生が悪ノリしてます)
パロディ・シーンでは、「ジョーズ」を始め、「大陸横断超特急」「エアポート’75」「サタデー・ナイト・フィーヴァー」「地上より永遠に」等々のネタが出てきます。
この3人、「裸の銃(ガン)を持つ男2 1/2」以降はそれぞれ単独または2人だけで作品を手がけるようになって、ジム・エイブラハムズは「ホット・ショット」シリーズを、
デヴィッド・ザッカーは「最‘狂’絶叫計画」を、ジェリー・ザッカーは「ラット・レース」をそれぞれ単独で手がけています。
最近では3人そろって製作したものって無いような気がします。
また一緒にやればいいのに。



音楽は、巨匠エルマー・バーンスタイン。
それにしても、スコアだけ抽出して聴くと、このパロディ満載のコメディ映画に、御大は至って真面目なスコアを書いているのに驚かされます。
中には「大脱走」や「レマゲン鉄橋」を思い起こさせるスペクタクル・スコアまであったりして、それがまた逆に笑えたりもします。
この他にも昼メロみたいな甘ったるいスコアがあったり、お約束のジョーズのパロディやら、優雅なジャズスコアがあったり・・・・。
一曲ずつの収録時間が短いのがちょっと気になりますが、なかなかいい仕事をしています。
テーマ曲は、いかにもパニック・サスペンス風のスコアに仕上げています。
ジョン・モリスの「新・サイコ」にも何となく似てます。
ということは、さらに元をたどればバーナード・ハーマンのパロディか?
その昔、輸入盤でLPが出ていたのですが、劇中のセリフも一緒くたに収録したダイアローグ盤でした。
このダイアローグ盤、ほとんどセリフの中にスコアがたまに埋もれているという感じで、
片面丸々20分が1曲というのも苦痛でした。
純粋にスコアを楽しみたい僕にとって、このダイアローグ盤というのはほんとにイヤだったなあ。
だから、このLPも買って間もなく手放してしまいました。
まさか今頃になってスコア完全盤が発売されるなんて思ってもみませんでした。
米La-La-Landレーベルから3000枚限定ではありますが、スコア盤が発売されたことは大変嬉しい限りです。
La-La-Landレーベルといえば、最近サントラの限定盤を結構頑張って出している会社の一つで、
近々「暴走機関車」のサントラが出るようです。
かつてのMilanレーベルから出ていたCDの内容にボーナストラックを追加収録した長尺盤のようです。



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