MASADA
監督: ボリス・セイガル
音楽: ジェリー・ゴールドスミス、モートン・スティーヴンス
出演: ピーター・オトゥール、ピーター・ストラウス、バーバラ・カレラ、デヴィッド・ワーナー、アンソニー・クエイル、ジュリア・パガノ、リチャード・ベースハート、ナイジェル・ダヴェンポート
1981年 アメリカ映画


平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。



「将軍アイク」等のTVミニ・シリーズの監督として知られるボリス・セイガルが手がけた旧約聖書ものTVミニ・シリーズ。
旧約聖書に出てくる「マサダの戦い」を描いた史劇ものなのですが、もともと旧約聖書の内容をほとんど知らないので、
このお話はTVミニ・シリーズを観て初めて知りました。
日本では深夜枠でひっそりと放送されたので、観た人はあんまりいないかも(T_T)
古代ローマ軍に追われてマサダの要塞に立てこもったユダヤ人の数年に渡る抵抗を描いているのですが、
このマサダの要塞というのが、死海のほとりに立つ難攻不落の「山城」で、千人近くのユダヤ人が立てこもったそうです。
ローマ軍の将軍にピーター・オトゥール(いかにもという感じ(^^;))、ユダヤ人のリーダー役にピーター・ストラウスといった配役で、
脇を固める布陣もなかなかの強力メンバーが揃っていました。
製作費も2000万ドルを越えると言われていて、TVMとしては相当なスケールの作品でした。
ミニ・シリーズなので、全4回で時間にして394分もあります。
これをダイジェスト版にしたものが2種類くらいあって、133分バージョンと122分バージョンがあるようです。



音楽は、巨匠ジェリー・ゴールドスミスとモートン・スティーヴンス。
前半2回をジェリー・ゴールドスミスが担当、後半2回をモートン・スティーヴンスが担当したようです。
このうち、ジェリー・ゴールドスミスがこの年のエミー賞作曲賞を見事受賞しています。
サントラは、ジェリー・ゴールドスミスのものが過去に発売されていましたが、収録時間が短く約40分しかありませんでした。
おそらく2回分約200分に提供されたスコアはもっともっとあったと思います。
TVMにしては壮大なスケールの作品なので、ゴールドスミスの手がけたスコアもスケール感の大きなスコアになっています。
ゴールドスミスが一番脂の乗った時期の作品なので、本編はマイナーですがかなりオススメの作品です。
ちょっとテーマ・メロがクサいのがたまにきずですが、
「ワイルド・ギース」と同じで、聴いているうちに段々慣れてきます(^^;)。
LP発売当時(日本盤はなし)、NHK-FMで何度か流れたことがあるので、本編は知らなくてもこのテーマ曲は聴いたことがある人もいると思います。
ただ、残念なのは既にCDが廃盤で、オークション等で1万円くらいの高値で取引されていること。
どっかの倉庫に眠っているはずのフル音源をどこかのレーベルがCD化してくれないかと秘かに期待しています。

 




・・・と、ここまでが過去記事。

その後、2011年に米Intradaから2枚組の長尺盤が5000枚限定で発売され、さらに2021年には同じくIntradaから4枚組完全盤(LP音源も含む)が発売されました。

アメリカではなかなかの人気盤なんですね。