JCVD
監督: マブルク・エル・メクリ

音楽: ガスト・ワルツィング

出演: ジャン・クロード・ヴァン・ダム、フランソワ・ダミアン、ジヌディーヌ・スアレム、カリム・ベルカドラ、ジャン=フランソワ・ウォルフ、アンヌ・パウリスヴィック
2008年 ベルギー/ルクセンブルク/フランス映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・




90年代にアクション・スターとして活躍したジャン・クロード・ヴァン・ダムが自らを演じる一風変わったコメディ風ドラマ。

今ではすっかり落ち目になってしまった自身をありのままに演じるというかなり自虐的でユニークな内容。

かつてはB級(失礼)アクション・スターとして、「サイボーグ」、「ユニバーサル・ソルジャー」、「タイム・コップ」、「サドン・デス」等々、90年代には数々のアクション映画に主演してきた彼ですが、今ではすっかり出演作品が減ってしまっています。
落ちぶれた自分をネタにするなんて、かなり勇気がいるのではないかと思いますが、ここまで開き直って演じることが出来るっていうのも案外素敵な事かも知れません。
ストーリーは、40代後半になってアクションのキレもなくなってうまく立ち回れなくなったヴァン・ダムが、私生活では娘の親権争いや金銭トラブルで踏んだり蹴ったりの状態の中、
ハリウッドに嫌気がさして故郷のベルギーに凱旋すると、立ち寄った郵便局で強盗団の襲撃に遭遇しますが、地元の住民は売れなくなったヴァン・ダムが遂に金に困って銀行強盗を働いたと誤解して・・・・というお話です。
銀行強盗に脅されて警察との交渉役にさせられたため、すっかり銀行強盗の主犯と勘違いされたまま話が進展してしまいます。
コメディっぽいですが、爆笑するような作品ではなく、劇中、自分が出演する予定だった作品をスティーヴン・セガールに取られたとか、自身の出演作品の名前がポロポロでてきたり、彼のファンなら思わずニンマリしてしまうネタが随所に盛り込まれているという感じです。
オリジナル・タイトルも、そのものズバリ「JCVD」だって。
ヴァン・ダムのファンには、大ウケの愛すべき1本だと思います。
余談ですが、ヴァン・ダムって、てっきりフランス人だとばかり思ってましたが、
実はベルギー人だったんですね。
そういえば、先日、「エクスペンダブルズ2」で久々に劇場で彼の姿を見ることができました。







音楽は、ガスト・ワルツィング。

この人は、もともとルクセンブルクのジャズトランペッターだそうで、本作では70年代ポリス・アクションを彷彿とさせるジャズ・スコアで、テーマなどはいかにもなビッグ・バンド風で結構「燃え」ます。

この手のジャズ・スコアは、最近めっきり減っていましたが、久々に70年代を彷彿とさせるスコアに出会えて感動ものです。

劇伴も、ジャズをベースにしたスリリングなスコアが多く、渋くてカッコいい。
ガスト・ワルツィング自身の演奏と思われるトランペット・ソロの曲もあったり、

マイナーな作品ですがなかなか聴きごたえのあるスコアです。

この映画の監督は、製作当初、ガスト・ワルツィングのことをよく知らず、この人がスコア担当となったことをあんまり快く思ってなかったようですが、

もともと監督自身がジャズファンだったこともあって、この人の経歴を知って見方が180度変わったようです。

その結果生まれたのがこのスコアだとか。

サントラ盤は、無名の新人作曲家のスコアを中心に精力的に出している

Movie Score Mediaというレーベルから発売されています。

アメリカではi-tunesでも購入可能です。

ジャケに写ってるヴァン・ダムのくたびれた顔、いい味出してるよなあ。




・・・と、ここまでが過去記事。

現在では、日本のi-TunesやAmazonでもスコアを入手することができます。




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