月末に引っ越しすることになりました。
しばらくは記事のアップが滞りがちになります。
いつも遊びにきていだいているみなさん、すみませんm(_ _)m



HOSTEL PARTII
監督:イーライ・ロス
音楽:ネイサン・バー
主演:ローレン・ジャーマン、ビジュー・フィリップス、リチャード・バージ、ヴェラ・ヨルダノーヴア、ヘザー・マタラッツオ、スターニスラフ・イワネフスキー、ジェイ・フェルナンデス
2007 年アメリカ映画


R-18指定なのに思わぬスマッシュ・ヒットとなった拷問ホラー「ホステル」の続編。
このシリーズ、タランティーノが製作総指揮を務めたということもヒットの要因の一つと思いますが、
個人的にはイーライ・ロス監督の手腕によるところの方が大きいんじやないかと思います。
この監督、まだ若くてどちらかと言えばイケメン、好青年という印象を受けますが、
若いのに演出もしっかりしていて、ホラーのツポも押さえてる。
今後の活躍が楽しみです。
さて、続編の基本的なプロットは、前回の男3人組が女3人組になっただけという単純なものなのですが、
今回は会員制拷問殺人クラブ「エリート・ハンティング」の内幕が描かれ、前作の謎が種明かしされる側面もあります。
さらに前作の唯一の生き残りやちびっ子ギャング団の末路も観れるので、前作を観てから鑑賞することをオススメします。
アメリカ人女子大生3人がヨーロッパ旅行中にスロバキアの天然スパのことを知り、
行き先を変更してスロバキアに行きますが、宿泊したホステルで例によって組織に捕まって地獄の拷問を受けることになる‥・というお話です。
出演者の中に東欧の有名俳優が何人も出ているらし<、ヨーロッパ公開時にはこの人たちの登場シーンで盛り上がったことでしょう。
「食人族」の監督ルッジェロ・デオダートも、拷問クラブの会員役で出てきて、人肉でディナーを楽しんじやいます。
このシリーズ、特殊メイクを「ホステル」「ヒルズ・ハヴ・アイズ」等のグレッグ・ニコテロが担当していて、
トム・サピーニ譲りの職人技で、アナログな血みどろメイクをたっぷり見せてくれます。



音楽は、イーライ・ロス監督作品の仕事が多いネイサン・バー。
「キャビン・フィーヴァー」の時は、まだ新人だったのでテーマ曲はアンジェロ・バダラメンティが手掛けていましたが、
「ホステル」からは単独でフルスコアを担当させてもらってるようです。
サントラは、女性が主人公ということで、前作に比べて美しいストリングス・チューンがあったり、
全体的に優しいメロディのスコアとホラースコアが混在したような内容になっています。
イメージとしては、ピノ・ドナジオを思わせる雰囲気があります。
アルバム冒頭では、「Suite(組曲)」と題された6分に及ぶストリングス・チューンが収録されていますが、
冒頭からまるでクラシックのような美メロを持ったゆったりとしたナンバーで驚かされます。
そのうちアルバム中盤あたりから、前作を思わせる拷問部屋をイメージしたような硬質な音のアンダースコアが顔を出します。
そして、後半の「Escape」と題されたスコアでは、楽器は小編成ながらドスの利いたミックスでドコドコという迫力ある音に仕上げています。
前作に比べると若干インパクトには欠けますが、スコアとしては成長した跡が伺えます。
この人、これからもっとサスペンス・スコアに実力を発揮していって欲しいですね。



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