TIMES SQUARE
監督: アラン・モイル
音楽監修:ビル・オークス
出演: ティム・カリー、トリニ・アルヴァラード、ロビン・ジョンソン、ピーター・コフィールド、エリザベス・ペーニャ、ハーバート・バーゴフ
1980年 アメリカ映画

ニューヨークのタイムズ・スクエアを中心に、孤独な少女とパンク少女が出会って意気投合、2人でミュージシャンを目指すという青春映画。
まあ、たわいもないお話なのですが、バックを彩るニューウェーヴ、パンクの曲の数々が良くて本編も気に入ってしまった1本。
「グリース」を手がけたロバート・スティグウッドが製作していますが、英国のニューウェーヴ・バンドの曲が結構使われているので、
当時はイギリス映画だと勘違いしてました。
ギターを抱えて街を徘徊するまるで少年のような活発な少女と、政治家を父に持つ孤独な少女が病院で知りあい、全く性格の違う2人はお互いに興味を持ち意気投合、
病院を抜け出し、あちこちで歌を披露します。
この2人を温かく見守るのが、ティム・カリー演じる深夜放送の人気DJ。
3人の間に芽生える友情が微笑ましい。(ティム・カリーは相変わらず顔濃いけど・・・・)
クライマックスでは、DJの協力で2人は念願のタイムズ・スクエアでのコンサートを実現させる・・・・というお話です。
80年代初頭の雑然としたニューヨークの街並みを見事にとらえた映像も貴重です。
タイムズ・スクエアでのコンサート、衣装がパンクでめちゃくちゃカッコいい。
この2人スリーズ・シスターズと名乗って、あちこちのTVをビルの上から投げ落とすシーンもこれまたパンクで良かったなあ。

音楽はスコアらしいものはなく、英米のパンク、ニューウェーヴ・アーティストの曲がたくさん散りばめられています。
Suzi Quatro、The Pretenders、Roxy Music、Gary Numan、Talking Heads、XTC、The Ramones、Lou Reed、 The Patti Smith Group等々
このサントラは、ほんとニューウェーヴの美味しいとこ取りみたいなアルバムでした。
主演のロビン・ジョンソンとトリニ・アルヴァラードの歌も入っています。
劇中パンク少女を演じたロビン・ジョンソンが歌う「Damn Dog」は、後にManic street preachersが高速カバーしています。
個人的には、本編のオープニングに流れたRoxy Musicの「Same Old Scene」、このカッコよさには参りました。
このオープニングはスゴくいいですよ。
今観るとかなり古臭く見えるかも知れませんが、当時はメチャクチャカッコ良かった。
このサントラ、RSOレーベル(日本ではポリドールから出てました)からLP2枚組のボリュームで発売されたのですが、
何故か未だにCD化されておらず、陽の目を見ていません。
いい曲ばかりなんだけどなあ。
CD化にあたって権利関係がクリアできないのでしょうか・・・でもそんなことないか。
CDでRobin Johnsonの「Damn Dog」聴いてみたいなあ。
ジャケもスゴくカッコいいんだけどなあ。