・・・・さらに過去記事に追加分をご紹介。



LA SETTA
監督:ミケーレ・ソアビ
音楽:ピノ・ドナジオ
出演:ケリー・カーティス、ハーバート・ロム、トーマス・アラーナ、マリア・アンジェラ・ジョルダーノ、ジョバンニ・ロンバルド・ラディーチェ
1991年 イタリア映画


確か「3」までは紹介してたと思うので・・・・。
オリジナル・デモンズのストーリーからかけ離れること「4作目」になると、更にオリジナルからは遠い存在になってしまいます。
今回は、なんと悪魔崇拝者たちの邪教集団の罠にかかり悪魔の子供を宿してしまった女性の姿を描いています。
あれれ?おいおい、これって「ローズマリーの赤ちゃん」のパクリじゃん。
でもマカロニ・ホラーの場合はそれでもOKなのです。
よく言えば70年代オカルト・ホラーへのオマージュ(^^;)
しかも、ストーリーなんか大して関係なくて、非現実的でショッキングな見せ場の連続をツギハギして構成されたパッチワークのような奇妙な作品です。
それでも一応ストーリーに触れておくと・・・ドイツの片田舎で小学校の先生をしている女性が車でじいさんを轢きそうになります。
じいさんを自宅まて連れて帰って介抱するのですが、女性が寝ている隙にこのじいさん、女性の鼻の中に変な虫を入れてしまいます。
そしてじいさんはその後勝手に苦しんだ末に自分だけ死んでしまうのですが、このことがきっかけで女性のまわりには次々と不可解な出来事が起こり始めます。
実は死んだじいさんというのは悪魔を崇拝する邪教集団のボスで、女性は悪魔を生むためにじいさんに選ばれたことが分かって・・・・・というようなお話です。
セルジオ・ステバレッティ等による特殊メイクが結構エグくて、生贄の顔にかぎ針をいっぱい引っかけて面の皮をベロンと剥いじゃいます。(ギョエ~!)
本作は製作がダリオ・アルジェント、監督がミケーレ・ソアビと、イタリアン・ホラーとしては夢の競演な訳ですが、
双方の目指すところが全く違っていたようで、なんとも中途半端な作品になっているのが残念です。
ソアビ監督は本作の失敗でアルジェントとは決別して、次に単独でかの有名な「デモンズ95」を撮ることになるのでした。



音楽は、イタリアのピノ・ドナジオ。
この人はイタリア人らしく、甘美なストリングスのメロディを書くことで知られているのですが、
本作ではイタリアン・ホラーの王道を行くクラウディオ・シモネッティ風のスコアを提供しています。
全編に渡ってシンセによるスコアが中心で、一聴しただけてはピノ・ドナジオだと分かりません。
それでもよく聴くと品のある甘美なメロディが見え隠れして、なるほどピノ・ドナジオだ、と分かります。
当時のイタリアン・ホラーの定番のような展開が多く、そつなくこなしているなあという感じです。
シモネッティの「デモンズ」や「フェノミナ」風のデジタル・ビートまで飛び出してビックリです。
サントラ盤は全13曲のうち7曲がピノ・ドナジオのスコア。
残りの6曲は既成曲だと思うのですが、寄せ集めの歌モノが入っています。
しかし、この歌モノがどれもアメリカンなカントリー・ロックばかりなのに驚きました。
ドイツが舞台なのになんでアメリカンなミュージックが流れるんだと不思議に思います。
まあ、マカロニ・ホラーだからそんなことは気にしないのかも知れませんね。
それにしても、このジャケどうにかならんかなあ。
(劇中、この布みたいな物が顔にへばりつくと誰でも邪教集団の仲間になってしまうようです。パッと見、湯葉のようにも見えます・・・笑)


・・・・・ここまでが過去記事。
今日何気なくAmazonのサイト観てたら、この映画のDVDがなんと1000円以下で出てるのを発見。
以前、パイオニアかどっかから出てたDVDと仕様が同じなので、お得感満点です。
(そう思ってるのは僕だけかも。)
1000円でお釣りが来るという、ほとんど新作DVDを2本レンタルしたのと同じ出費で、
「デモンズ4」を一生手元に置いておけるという幸せを実感できます。
(誰もそんなこと思わないか。)
話は変わりますが、主演のケリー・カーティスって、ジェイミー・リー・カーティスのお姉さん?だったんですね。
最近知りました。
さすがパチモン王国。
ホラー・クイーンのお姉ちゃんを起用するなんて、「OKコネリー」のニール・コネリーと同じ発想じゃん。

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