あけましておめでとうございますm(_ _)m
本年もどうぞよろしくお願いします。
早速ですが、今年1本目のサントラは、これです(^^)/。







STREET OF FIRE
監督:ウオルター・ヒル
音楽:ライ・クーダー
主演:マイケル・パレ、ダイアン・レイン、ウィレム・デフォー、リック・モラニス、エイミー・マディガン、リック・ロソヴィッチ、ビル・パクストン
1984年 アメリカ映画

「男」のバイオレンス・アクションを撮らせたら天下―品だった時期もある(笑)ウオルター・ヒル監督による熱血ロックン・ロール・アクション青春映画。
この映画、ヒル作品にしては珍しくヒロインがクローズアップされてます。
当時20歳くらいだったと思われるダイアン・レイン。
クチパクのライブ・シーン(吹き替えはローリー・サージェント?)も違和感なくすごく艶っぽくてカッコイイ。
当時としてはスリットがかなり際どいとこまでパックリいっていたアルマーニの衣装もカッコよかったなあ。
ストーリー自体は至って単純で、今ではロック・ボーカリストになってる昔の恋人ダイアン・レインがウィレム・デフォーを始めとするチンピラにさらわれて、
マイケル・パレが助けに行っちやうというお話。
これを熱い音楽とスタイリッシュな映像でシャープにカッコよく見せてくれます。
今観るとクサイ芝居かも知れませんが、当時としてはかなり「燃え」ました。
難しいことは-切抜きな上にカタルシスたっぷりなんだもんなあ、この映画。
公開当時、「大人の寓話」というふれこみでしたが、これはもう「ロックン・ロール・パチモン西部劇」です。
ロングコートにウィンチェスター銃なんて、ほとんどマカロニ・ウェスタンの世界です。
この映画をさらに「燃える」ものにしているのが、冒頭やラストを盛り上げるライプ・コンサートのシーン。
臨場感たっぷりにこんなんやられたら、洋楽ファンは完全にノックアウトです。
これDVDでもう一度観たいなあ。


音楽は、ウオルター・ヒル監督とのコンビが多いライ・クーダー。
当初はジェームズ・ホーナーが登板したらしいですが、監督の一声でライ・クーダーにバトンタッチしています。
ジェームズ・ホーナーが手掛けたボツスコアは、コンピレーションもののブートで聴くことができますが、
はっきり言って交代劇は正しい選択だったと思います(^^;)
だって、いつものアクション・ホーナー丸出しの音なんだもん。
ロックン・ロールの寓話にバンブー・フルートはないだろ~って感じです。
ライ・クーダーは、気心の知れたジム・ケルトナーやボビー・キングといったメンバーを従え、
ロックン・ロールやブルースを基調とした歯切れのいいスコアを書いています。
ただ残念なのはフルスコア盤が発売されていないこと。
ライ・クーダーの曲は1曲しか収録されていません。
この映画の性質上、歌モノを外すわけにはいかず、歌モノ中心のサントラが製作され、
別途スコア盤が発売されることはありませんでした。
とはいうものの、歌モノ・コンピレーション盤も素晴らしい内容なので、
それはそれで満足しています。
本編を彩る「燃える」ロックン・ロールの数々が収録されています。
音楽監修はジミー・アイオヴィンが担当、この人が手掛けるアルバムは
どれも「熱血」系に仕上がることで有名ですが、本作もやはりその筋のアルバムに仕上がっています。
一番有名なのは、ラストで演奏される「今夜は青春」、バックで演奏するバンド「ファイヤー・インク」は
この映画のために作られたスペシャル・バンドだそうですが、これは今聴いても十分カッコいい。
ただ‥‥‥この歌、なんでか知りませんが、日本のTVドラマ「ヤヌスの鏡」の主題歌「今夜はエンジェル」としてカバーされてしまいました。
おかげでこの歌を聴かせる友人みんなが「あ、ヤヌスの鏡だ!」とか「杉浦幸だ!」とか言ってもう最低‥‥。
しばらくこのサントラを封印するしかありませんでした。
日本語でカバーされなければ‥‥・もっと僕の愛聴盤になっていたのに‥・‥(T_T)
でも、このサントラ、ダン・ハートマン、フィクス、マリア・マッキー、マリリン・-マーティン等の楽曲も素晴らしく、ほんといいアルバムだと思います。



Streets Of Fire: A Rock & Roll Fable (1984 Film)/Original Soundtrack

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