COLPO MAESTRO AL SERVIZIO DI SUA MAESTA BRITANNICA
監督: ミケーレ・ルーポ
音楽: フランチェスコ・デ・マージ
出演: リチャード・ハリソン、アドルフォ・チェリ、マーガレット・リー、エンニオ・バルボ、アントニオ・カザス、チャーリー・ローレンス、ジェラール・ティシー、エドゥアルド・ファヤルド
1967年 イタリア映画

 

 

 

またまたマカロニ・アクションの紹介です。(^^;)
これはマカロニものでも、泥棒系にスパイ系をミックスしたようなちょっと変わった1本。
売れない役者が、犯罪組織に雇われてダイヤの管理人にすり替わり、ダイヤの強奪を助けるという計画に手を貸します。
しかし、その背後には、イギリスの諜報機関MI-66やシンジケートなんかも絡んできて・・・・というお話。
オープニングは、マカロニ・ウェスタンの撮影風景という粋なサービスが用意されていて、
「荒野の10万ドル」や「必殺のプロ・ガンマン」では主役だった、リチャード・ハリソンがチョイ役で出ているのが笑えます。
この辺はミケーレ・ルーポ監督のお茶目なところかも。
全体的に軽快なタッチで展開するお話なので、気楽に観ることができるはずです。
というのも、この映画をTVで観たのが、小学校低学年の頃なので、うる覚えなのですm(_ _)m

 

 

 

 

音楽は、フランチェスコ・デ・マージ。
オープニング・シーンがマカロニ・ウェスタンのパロディなので、音楽もパロディの要素がタップリです。
(案外、アクションとして付けたつもりの音楽が自然にマカロニになってるのかも知れませんが・・・)
劇伴の所々に「デケデケデ~ン」とエレキ・ギターが入るのは、モロにマカロニ・ウェスタン。
この人、何をやってもマカロニ・ウェスタンが抜けないのかも知れません。
でも、カッコいいからいいか(*^_^*)
全体にジャジーでモンドなフレーバーが加味されており、グルーヴィーでラウンジな音作りがオシャレな印象を与えます。
テーマ曲は、「黄金の7人」にも通じる女性のスキャットが入ったりして、
これは相当シャレたいい曲です。
この曲は、日本でもみうらじゅん監修の「世界トンデモ映画劇場(3)トホホB級マカロニ&アクション大全」(キングレコード)に収録されています。
このサントラ、モンド好きの渋谷系のみなさんに珍重された時期がありました。
個人的にはミュートの利いたトランペットやハモンドオルガンの音遣いにハマリました。
数曲でアレッサンドロ・アレッサンドリーニが共作しています。
サントラCDは、本国イタリアでは発売されており、日本でも渋谷系人気の影響で、
タワー・レコードやすみやでは入手可能だと思われます。